サボり癖がついたのは子供の頃からだった。

ある日、保育園をずる休みした。

両親は共働きで家に不在で。
自分は暇をもてあまし、
ちょっと自分の居ない保育園を見に行こう。
という気になり三輪車で、保育園に行った。

保育園の外から園内を見ると、
きゃっきゃきゃっきゃと園児たちがはしゃいでいた。

何だ。自分が居なくても保育園はやっているのだ。

自分が居なくても世界は回っている。

この事を後年、付き合ってた彼女に話すと、
それは、貴方の心理状態に影響を与えているわ。

と、言われた。

その事を否定することは出来ない。



自分が居なくても世の中回っている。


この事実を幼年期にしてしまったのは、
自分をその後つきまとう、厭世的な気分をより深めたと言える。