初代タイガーマスクが現れました。
あの天才的な動きを見た僕は
ご多分に漏れず、
だいのプロレスファンになりました。
ですが、やはりと言いますか、
子供の頃から天邪鬼だった僕は、
初代タイガーマスクの
あまりの強さと人気に
次第にアンチへと気持ちが変化しました。
そんな時に僕のアンチの気持ちを
満たしてくれるような
強力なレスラーが現れました。
その名は小林邦昭という
初代タイガーのライバルの一人でした。
今でも僕が一番好きなレスラーは
小林邦昭さんです。
さて、タイトルの寺西さんですが、
僕が彼を知ったのは
やはり新日本プロレスでですが、
当時の寺西さんは彼が所属していた
「国際プロレス」
が崩壊したために
ラッシャー木村さんや
アニマル浜口さんらと一緒に
新日本プロレスにやってきたのでした。
ただ当時の新日本プロレスには
アントニオ猪木さんや藤波辰巳さん、
そして初代タイガーなどがいたので、
国際プロレスから流れてきた彼らは
当然のように悪役であり、
かくいう僕も彼らの事が
その時は嫌いでした。
しかもタイトルの寺西さんは
ラッシャー木村さんや
アニマル浜口さんよりも
体格的に少し小さい選手でしたし、
子供の頃の僕には何となく
彼らの使い走りのように見えて、
何かウザったいなぁとすら思ってました。
なのでしばらく後に寺西さんが
初代タイガーのベルトに挑戦
という試合が組まれた時も
「何で寺西!?あんなのより
小林邦昭との試合を
もっと見せて欲しいのに!」
と本気で憤ったものでした。
ところが僕の意に反して
寺西さんと初代タイガーの試合は
これまでのタイガーの
数々の名勝負に引けを取らない
とても素晴らしい試合となりました。
しかも地味で弱いと思ってた寺西さんが
何度も何度もタイガーを追い詰めますし、
とにかく間違いなく強いのです。
考えてみれば、それまでの僕が見た
寺西さんの闘いと言うと、
猪木さんとか藤波さんとか、
いわばヘビー級の選手との試合しか
見た事無かったのでした。
でも寺西さんはれっきとした
ジュニアヘビー級、
いわば軽量級の選手なので
猪木さんみたいな重量級の選手と
まともにぶつかったら辛いはずです。
なのに当時の寺西さんは
そんなことにも文句言うでもなく
淡々と試合をこなされてました。
なので、初代タイガーみたいな
軽量級の選手との試合なら
彼が光るのも当然なのでした。
猪木さんたちと試合するときとは
まったく別人のような技のキレで
初代タイガーを苦しめた寺西さん。
その時から僕は彼を尊敬しています。
沢山のプロレスの試合を見ましたが、
その中でも寺西さんの強さは
本物だったと今でも思っています。
もちろん精神的な意味で、でもあります。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。


