2014/12/22


「ずっとりんごが食べたくて、お母さんの誕生日に送ろうと思ってたんだ」

そんな話をしたのが1wくらい前のお話。

プレゼントは前日の夜までに全部送った。

花とりんごのセット。




今日あったもう一つの忘れられない出来事。



誰しもが通る道なんだと思う。

この病院は景色がいい。

朝焼けと夕焼け。

「どうして俺なんだ?」

「どうして俺がならなきゃいけなかったんだ?」

考えても意味がない。

わかってるけど、どこかに気持ちをぶつけないとやりきれない。

無くしたものの大きさは、すぐに計ることはできない。

顔を上げるとこの景色が見える廊下。

数年ぶりに声をあげて泣いた。





母は気を使って電話じゃなくて、メールで返事をくれた。

「自分のことだけ考えていればいいんだよ。ありがとう」

もっと素敵なものをプレゼントできてたら。

病気になってなかったら、あげたいものがあったのに。



母にとっては辛い誕生日にしてしまったかもしれない、

それが本当に悔やまれる。




続く