2014/12/16



この日、同じフロアながら扉で仕切られていない部屋へ変わることに。

今までいた部屋は、名前を登録した人しか入れない部屋。

それはそれだけ状態がよくなかったんだと思う。

そこを出られる…嬉しいことなんだけどね。



「順調に回復してきている=現実が迫ってくる」

ちゃんと元どおりの生活に戻れるのかな?




体はまだ動かなくて、長座位でもフラフラするし、手すりから手は話せない。

首にはまだCVが入ってるし、膀胱にはバルーンが入ってる。



このバルーンていうのが曲者で、挿れたことがある人にしかわからない独特の感覚がある。

尿意がずっとあるんだけど、勝手に出てる…

外したいんだけど、トイレに行けないし、尿量を計ってるから抜けないという話。

そういえば、まだオムツしてるわ…

取って欲しいような、そのままにしておいて欲しいような…

ただし、これは地味に痛い。

引っ張ろうとしようものなら、激痛が走る代物。

そんなこんなで…

「バルーン外しちゃいますねー 男の人のほうがいいですか?」

「…どっちでもいいです」

この流れには慣れた。

「じゃあ、大きく息を吸ってください…吐いてー」

スポッと抜けた。




幸いだったのは、抜いた後の痛み、その後の排尿時痛がほとんどなかったこと。

トイレに行って、用を足す。

当たり前のことが新鮮に、めんどくさく感じた1日。




続く