2014/12/15
「もう少ししたら、部屋の外に出てみよう」
看護師さんに提案をしてもらう。
素直に頷いて、心が少し軽くなる。
たった5日とはいえ、ベッドの上で動けなかった自分にとってはいい気分転換になるはず。
日も暮れ始めた4時過ぎ。
また車椅子に座る。
同じフロア内なら大丈夫とのことで、廊下の突き当たりに連れて行ってもらった。
「夕日が綺麗」と感じて「今日も1日終わりだなー」って思う夕焼け。
でも、いつもと何かが違う感じ。
次に救急救命センターから、エレベーターホールへ。
窓が開けて、遠くに山がたくさん見える。
もし、同じ場所でもタイミングと体の状態が違えば…
多分、いつもと同じような夕焼けに映ったんだと思う。
でも、何かが違うって感じる。
「そうだ、ここは病院で、俺は病気になったんだ」
そんな気持ちを煽る様に夕日は燃えて、山へ落ちていく。
ここが病院で、自分が病気でなければ良かったのに。
「焦らず、しっかり戻していきましょう」
そう言われても、
「そうですね」
空返事しかできない。
続く
「もう少ししたら、部屋の外に出てみよう」
看護師さんに提案をしてもらう。
素直に頷いて、心が少し軽くなる。
たった5日とはいえ、ベッドの上で動けなかった自分にとってはいい気分転換になるはず。
日も暮れ始めた4時過ぎ。
また車椅子に座る。
同じフロア内なら大丈夫とのことで、廊下の突き当たりに連れて行ってもらった。
「夕日が綺麗」と感じて「今日も1日終わりだなー」って思う夕焼け。
でも、いつもと何かが違う感じ。
次に救急救命センターから、エレベーターホールへ。
窓が開けて、遠くに山がたくさん見える。
もし、同じ場所でもタイミングと体の状態が違えば…
多分、いつもと同じような夕焼けに映ったんだと思う。
でも、何かが違うって感じる。
「そうだ、ここは病院で、俺は病気になったんだ」
そんな気持ちを煽る様に夕日は燃えて、山へ落ちていく。
ここが病院で、自分が病気でなければ良かったのに。
「焦らず、しっかり戻していきましょう」
そう言われても、
「そうですね」
空返事しかできない。
続く