2014/12/11


体はまだ動かない。

寝返りも打てないくらい疲れていて、何より鼠径部に入った留置針が痛い。

背中には褥瘡予防のマットが入ってるのはわかった。

ドクターやナースが定期的に入ってくるから、時間がわからない。

寝てるから当然なんだけど、変わらない景色が不安だけを煽る。





親が来た時に初めて日中だってことはわかった。

腕時計を持ってきてくれて、いつものようにはめてみた。

恐ろしい話、いつもは前腕の一番太いところで止まってた腕時計がするっと上腕まで落ちてしまう。

この時の体重は何キロだったのかな…

一気に痩せたことだけはわかったけれど、それを受け入れるのはあまり簡単じゃなかった。




そしてこの日、担当医から病名を告げられる。

劇症1型糖尿病。

1型が治らない病気だって事は知ってた。

「これからどうなるんだろう」って漠然とした不安と、

「どうにかなるでしょ」っていう根拠のない楽観的な気持ち。



「注射を打っていれば死ぬことはない」

「(注射さえ打っていれば)他の人と何も変わらないからね」

そんなこと言われたって…

めんどくさいな…




これからしばらくの間、毎日自分の病気についてひたすら調べ始めた。




続く