数年前のNHKドラマ「坂の上の雲」。
日露戦争を描いた司馬遼太郎代表作「坂の上の雲」の
クライマックスシーン「日本海海戦」。
日露戦争の勝敗を決定したその海戦で
無敵ロシアの「バルチック艦隊」を破ったまさかの
日本海軍の捨て身の戦術が「東郷ターン」だった。
「東郷ターン」
当時の日露の戦力の差は圧倒的であり
そのままでは日本がロシアの無敵艦隊を破る事は奇跡に近かった。
そこで最後に繰り出されたまさかの戦術が「東郷ターン」。
自分が敵の的になるリスクを冒して
敵に近づき、しかも敵の前で旋回して 一瞬でも船の横向きの腹を見せる
(=敵の標的になる)という、
しかし敵に近づいている間に敵を砲撃するという
まさに「捨て身」の戦術。
定石にはありえない逆説的な戦術を編み出し、そして実行した。
結果、無敵艦隊は一隻残らず海に消えた。。。
戦争に良いも悪いも無いと思うし、ましてや美しい等、
どっちがどう等、毛頭言うつもりはない。
だが、小説を読む限りでは、とにかく日本を守らなければという
思い1つで限りなく低い勝率の戦いに向かって行った
そして誰も思いつかないまさかの逆説的な方法を実行し切って
しまった、その心根と勇気と覚悟とオリジナリティに
ものすごくドキドキし、そうして胸が苦しくなり、
そうして胸ぐらを掴まれた気がした。
人の必死なありったけの知恵と勇気を「東郷ターン」に見た気がして
アインシュタインの相対性理論のシンプルかつ美しい「数式」に
似た美を「東郷ターン」に感じてしまって、今も私の胸に住み着いている。
アルゼンチンの観戦武官の言葉
「武器は金で買えるが、人材は金では買えない」
という言葉が、
日本を守ろうとする当時の日本人の誇りと情熱と
しかし正確な現状分析が出来る冷静さを表していると思う。
ただ戦争自体を「美化」する気はまったくないが。



