あなたに投げた言葉も
愛してくれるなら
目の前に居るあなただけを
信じていける
不意に見せた過去に
触れる度に痛む
私のいない空白まで
愛したい
気付かれないように
涙は拭うから
これ以上私の前で
笑わないで
「さよなら」を隠す
二人じゃなく
「さよなら」に泣く
二人でいたい
思い返すより忘れて欲しい
そして私を空白に置いて
もう過ぎた日々を
追ったりしないで
もうこれ以上
置いて行かないで
(「せめて…」)
さよならを握り眠る私の
仄かな熱を
煙草のように消して 消して
帰らない日々を
愛した人よ
