逆流性食道炎知恵袋(17)逆流性食道炎ですが、食欲がおさえられなくて暴食してしまいます
回答:脳が糖質中毒になっている可能性があります!糖質中毒を改善する習慣が大切です
もうすこし詳しく:
1)現状把握と分析が大切
2)習慣を味方につける
現状把握と分析:逆流性食道炎にはタイプが3つあります。どのタイプなのかを把握して分析しましょう!
3つとは?:
1.筋肉の弱った食道炎
2.筋肉は正常な食道炎
3.筋肉は正常で食道炎もない
それぞれの対応法:
1.筋肉の弱った食道炎:食道裂孔ヘルニア+逆流性食道炎
筋肉の弱った食道炎とは、食道と胃の境目にある筋肉が弱ってしまい、食道と胃の境目が常に開いてしまって、胃酸が逆流するタイプのこと(食道裂孔ヘルニアといいます)です。
原因は3つあります。
1)胃の手術後:胃の手術で、筋肉が弱まります
2)高齢:加齢で筋肉が弱まります
3)肥満:肥満でおなかの内圧が上昇すると、筋肉がひきのばされて弱まります
対策:2つあります
1)薬物療法:胃酸を抑えるお薬(タケキャブやネキシウムなど)が良く効きます。データによると、このタイプの99%はお薬で症状が改善します。完治ではありません!。
2)完治療法:弱った筋肉を補修する手術で完治します。
逆流防止手術→詳しくはこちら!
#四谷メディカルキューブ 消化器外科
https://www.mcube.jp/department/reflux_esophagitis.html
#肥満の方は、やせることも必要です!
2.筋肉は正常な食道炎:
筋肉の正常な食道炎とは、食道と胃の境目にある筋肉は正常で、食道と胃の境目は普段は閉じています。おなかの内圧が過剰に上昇したときに、食道と胃の境目が開いてしまって胃酸が逆流するタイプです。
原因は2つあります。
1)暴飲暴食
2)肥満
対策:2つあります
1)薬物療法:お薬が良く効きます。おなかの内圧が過剰に上昇すると胃酸が逆流するので、お薬をのんでいても症状がでます!
2)完治療法:暴飲暴食をしない!肥満を解消する!そのために必要は習慣をつくりましょう。
①よくかむ:30回以上咀嚼する
②食事内容を注意する:消化を考える、タンパク質中心、糖質を控える
③腹8分:30回以上咀嚼すると、自然に腹8部になります
④早寝・早起き:朝5時起床、夜10時就寝
⑤早朝に散歩と体操
⑥運動する習慣
#肥満と食べ過ぎを解消しましょう!
#よくかむことが大切です!
#食べるのがおさえられない方は糖質中毒の可能性が高いです
3.筋肉は正常で食道炎もない:非びらん性胃・食道逆流症(ナード型)
筋肉は正常で食道炎もないとは、食道と胃の境目にある筋肉は正常です。食道と胃の境目は閉じていて、胃酸の逆流はないタイプのことです。
症状の原因は、脳と自律神経の反射反応の異常です。とくに、のどや食道の症状は「迷走神経領域の反射反応の異常」になります。
原因は3つあります。
1)脳のセロトニン不足
2)強い感情刺激:いらいら、不安、恐怖、緊張などの感情刺激(ストレス)
3)大脳皮質の疲労:スマホやパソコンのやりすぎ、仕事量が多すぎる(オーバーワーク)
#タイプ3の方は、脳の一過性の満足感を得るために糖質を含んだ食事行動をとる方が多いようです
#糖質含んだ食事をすると脳が一時的に満足しますが、またほしくなるので食べてしまうという負のサイクルになります
対策:2つあります
1)薬物療法:脳のセロトニンに作用するお薬が良く効きます。
2)完治療法:
①脳のセロトニンを増やす習慣!
②スマホやパソコンの時間を減らす習慣
③ストレスから離れる
④以下を習慣化する
よくかむ:30回以上咀嚼する
食事内容を注意する:消化を考える、タンパク質中心、糖質を控える
腹8分:30回以上咀嚼すると、自然に腹8部になります
早寝・早起き:朝5時起床、夜10時就寝
早朝に散歩と体操
運動する習慣
アナウンス:
皆様からの、ご質問・コメント募集しています。個別のお返事はできませんが、ご質問やコメントの内容を知恵袋で解説していきます。
監修:
#医療法人社団紬愛会 新板橋クリニック
#院長 消化器内視鏡専門医 清水公一(しみずこういち)