( ・ω・) 銀行口座をやっと開けたぞ
(大変な道のりであった)
どうも~、はむです( ・ω・) ノぃょぅ
前回、家探し~入居までの話を書きました。日本とはだいぶ勝手が違っていて「これがUKか…」と途方に暮れながら諸々の手続きを進めていたのですが、銀行口座開設ではさらに色々あり、UK quality全開です。
家を借りる時と同様、色々ありましたが、何とか銀行口座開設にたどり着きました ( ´・ω・)
ということで、今回はイギリスの銀行口座開設事情について書いていきたいと思います。
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イギリスにしばらくの間滞在するのであれば、イギリスの銀行口座を開いておくと良いと言われます。光熱費やインターネット料金、水道代、Council taxの支払いなどをダイレクトデビット (銀行口座引き落とし) で支払う人も多いようで、イギリスの銀行口座があるとこの設定が便利のようです。
~のようです、と書いているのは、はむは設定をしていないからなのですが…この理由については別の機会でまた記載します。
しかしながらイギリスはカード文化で、現金を持ち歩き使用する機会はほぼありません。銀行口座を作っても、そこから現金を引き出して現金で支払うという感じはあまり受けません。はむもイギリスに来てから、99%以上の場面でカードを使用しており、現金を使ったのは「コインランドリーでコインが必要だった時」と「ホテルにチップを置いていく時」と「クリスマスマーケットで現金しかダメな店で買った時」ぐらいです。
(あとは家賃の支払いをした時だ…)
クリスマスマーケットなど、屋台のようなところで買う場合でも、それぞれの店がカード支払い対応の機器を準備してくれていることが多いので、カードを持っていれば現金を使わずとも生活が可能です。
一応いつも財布に現金を入れて移動していますが、£20 (3000円) 位ですね。手帳タイプのスマホケースを使っているので、カード一枚とIDカード (大学の研究室で使用する) を持っていれば、財布なしで出かけられる位にカード文化です。便利な世の中ですね。
日本だとクレジットカードを使う人も多いと思いますが、イギリスではデビットカードの使用が多い印象です。銀行から発行されるカードも基本的にはデビットカードです。スーパーマーケットなどでの買い物では、もちろん日本で発行されたVISAなどのクレジットカードも使えますが、全体としてデビットカードを使う機会が増えました。公共料金の支払いなどはデビットカードが基本ですね。
そのため、日本にいる時にデビットカードを作っておくことがお勧めされます。三井住友銀行では店舗で依頼すれば比較的すぐ作ることができました。海外送金の手続きも合わせて行っておくとなお良いと思います (はむは忘れて大変でした)。
また、時間があればWiseなど海外の銀行口座としても使えるonline bankingを準備しておくとなお便利です。はむもWiseのデビットカードを日本で準備しましたが、非常に便利です。こちらも海外送金の手続き (最初の送金の際にマイナンバーカードを使った本人認証が必要:マイナンバーカードは海外転出の時に無効化されるので国内にいる時に送金 (海外でなくても可) を行っておきましょう) を行っておくと良いと思います。こちらについても、やはりはむは忘れました。
(うっかり忘れたことが多すぎる…)
はむは現在Wiseのデビットカードを普段用として使っていますが、これでほとんど困っていません。ただ、online bankingなので何かトラブルがあるとちょっと面倒かもしれませんね。はむは今のところ特にトラブルはない (海外送金の手続きを忘れた & ダイレクトデビットが設定できなかったくらい) ですが、こちらにいる他の国から来た人に聞くと、時々送金などでトラブルがあるようです。
さて、イギリスの銀行のことに戻りますと、イギリスには、4つの大きな銀行があります。
- HSBC
- Lloyds
- Barclays
- NatWest
他にもいくつか銀行があり、Exeter大学内にもSantander銀行 (以前はNatWestもあったようですが今はありません) のbranchもあります。しかし大きな銀行は上の4つになるので、これらの銀行から選ぶことが多いのではないかと思います。
日本人に馴染みが深いのはLloyds銀行でしょうか。以前は日本にも支店があったようですが、今は無くなってしまったみたいですね。ほかにBarclays銀行も聞いたことある人が多いかもしれません。
HSBC銀行は香港上海銀行なので日本にある意味近い銀行かもしれませんが、今は日本支店もないようで、あまり馴染みがないかもしれません。NatWest銀行はNational Westminster銀行になりますが、こちらもあまり馴染みはないと思います。
…こう考えると以前は日本支店があったのに無くなってしまったものばかりですね。いずれにしても日本の銀行とは異なるので、現地で銀行口座を開設する必要があります。
はむが銀行口座を開設したのはNatWest銀行です。なぜNatWest銀行だったのかと聞かれると、家賃のbank transferの時の振込先がNatWestで何回か支店に行ったことがあるからというだけの理由です。
しかし色々事前に情報を調べてみると、LloydsやHSBCの方が比較的開きやすい、Barclaysは場所によるかもしれませんが、日本人に優しいところもある、と書かれている一方で、NatWestはあまりお勧めされておりませんでした。
ExeterのNatWest銀行には何回も行っているので、銀行員さんの顔も覚えているし、ある程度話が通じると思いました - その時は。
( ・ω・) まあ何とかなるよ
(これが大いなる勘違いだった)
イギリスで銀行口座を開くために必要なものは、Proof of IDとProof of Addressです。Branchに出向いて口座を開く場合は持参になると思いますが、最近はonlineでの申請もできるようになり、この方が直接出向いて予約など取る必要もなく、便利です。COVID-19の影響なのか、もともとonline申請がメインなのかはわかりませんが、online申請は非常に楽といえば楽です (が、何かあった時の融通が利きません)。
Proof of IDは申請者本人の証明ということで、一般的にはパスポートやBRP cardなどの提出が必要になります。はむの場合はonline申請後のチェックの時に、パスポートのメインページとBRP cardの表裏の写真の提出が求められました。これは特に何もなく完了。
Proof of Addressが一番の問題です。イギリスでは以前から同様のことが言われているようですが、銀行口座を開くためにはproof of address (家を借りる) が必要となり、家を借りるためには銀行口座が必要という無限ループに入るため、どこかで何かしらの策を講じなくてはなりません。
(最近は必ずしもそうではないようですが、一般的には銀行口座がある前提なのでしょう)
Proof of Addressとして最も一般的なものは公共料金 (電気・ガス・水道代) やCouncil Tax (住民税のようなもの:家ごとに課される税金) のbillや支払い証明書です。その他インターネットの使用料、大学などからの住所証明書類、賃貸契約書などなど銀行によって様々記載されております。
当然家を借りるまでは公共料金やCouncil Taxのbillはもらえませんので、難しいです。そのため、何とかして家を借りるというのが第一段階となります。
さて前回の投稿通り何とか家を借りたはむですが…
( ・ω・) さて、電気・ガスの業者から来た書類を使って、upload、と
( ・ω・) 簡単簡単
・・・
( ・ω・) え!? Reject??
なんと、電気・ガス業者から来たPDFファイルを送ったところrejectされました。Direct Debitを設定してこの額を支払うという証明書だったのだが…
( ・ω・) あかん、それじゃあ賃貸契約書だ…
( ・ω・) 賃貸契約書のupload項目がない…
Uploadする書類の内容に賃貸契約書がありませんでした。Onlineで受け付けてもらえるのは公共料金系のみ…これでは無理!とのことで一度branchに出向くことに。
( ・ω・) Hello! I'm Ham!!
(相変わらずの英語力)
( ・ω・) あのー、賃貸契約書を持っているのですが住所証明に…
( ・ω・) 使えないですと?
なんと賃貸契約書はNatWest銀行では使えないとのこと。厳密にはlocal letting agentのものではダメで、公のところから借りたものならOKとのことでした。これは難しいルール。
( ・ω・) あかん、じゃあネット上の情報通り、公共料金のbillだ…
( ・ω・) 業者に電話しなきゃいけないのか…
・・・
( ・ω・) Hello! I'm Ham!!
(いつでもこの英語力)
電話って難しいですよね。しかし、銀行口座を作りたいのでbillを送ってくれますか?と頼んだところ、向こうも事情を知っているのか電話の途中でbillがPDFファイルで送られてきました。素晴らしいですね。
( ・ω・) 公共料金のBillが送られてきたのでupload、と。
( ・ω・) いやー、やっと終わった住所証明。。
・・・
( ・ω・) え!? またもReject??
なんと (色々な情報通りに) 公共料金のbillをuploadしたのですが、これまたrejectです。納得いきません…じゃあ何の書類なら良いのか。。さすがにこれは間違いだろうと思って再度branchに出向くことに。
( ・ω・) Hello! I'm Ham!! Again!!!
(何度来るのだこの日本人は)
( ・ω・) あのー、公共料金のbillを持っているのですが住所証明に…
( ・ω・) 私の場合は使えないですと?
なんとなんと (いや、ちゃんと読めば書いてあるのだけれども) 公共料金のbillをPDFファイルで送った場合、イギリス人以外の場合は承認されないとのこと。確かにe-PDFには条件が書いてあるけれども、今は一般的にe-PDFでしょう…どうしたものやら。
( ・ω・) 今はe-PDFのことが多いと思うのですが…
( ・ω・) えっ?郵送で来た紙のphotoを送ればOKなんですか?
( ・ω・) (家で印刷してphoto撮れば良いのでは…??)
e-PDFは偽造とかしてしまう人がいるんですかね。。印刷された紙のphotoなら良いと言いますが、e-PDFも郵送で来る紙も基本同じなのでは?という疑問がどうしても拭えません。そうこうしているうちに (幸いにも) Council TaxのBillが郵送で届きました。
( ・ω・) Council Taxのphotoを送って、と。
( ・ω・) さすがに今度はOKだろう。
今までrejectの時は数時間で来た連絡が来なかったので今回はOKという手応えを感じましたが、なかなか連絡が来ません。24時間以内には詳細が記載されたメールが送られる、と書いてあったのですがね…なかなか思うようには進まないところです。
2~3日待っているとNatWestからメールが来ました。Online Bankingは使えるようになったよ、debit cardも送るよ!とのこと。
( ・ω・) やれやれ、これで一安心。
( ・ω・) さて、銀行口座の情報を確認しよう
・・・
( ・ω・) 情報が、ない!
詳細が記載されたメールが送られる、と書かれていたのですが詳細が記載されておりませんでした。やはり思った通りには進まないのが英国銀行口座事情。。
そして翌日にようやく第二報のメールが来ました。
( ・ω・) Onlineでアクセスするとsort codeや口座情報が見られるらしい
( ・ω・) Online bankingにログイン、と
”Sort codeと口座番号を入力してください”
( ・ω・) それがそこにあるんだろうが!!
何と今度はonline bankingにアクセスするためにはsort codeと口座情報が必要だがその情報はonline banking上にあるという奇妙なループに入り込みました。
( ・ω・) 欠陥多すぎるだろう…
Debit cardを持っていればその情報でアクセスできるとのことですが、debit cardは届いておりません。さてどうしたものか…と思っていたところ、携帯電話のアプリでログインすればsort codeなしでアクセスできると気が付きました。なぜだろうか。。
ということでようやくonline bankingにアクセスして銀行口座を持つことができました。ようやくこれで色々設定できます。
( ・ω・) しかし、debit cardはいつ届くの?
通常3~5営業日後に届くと書かれていましたが、待っても待っても届きません。はむのdebit cardはどこへ?
そんなある日…
( ・ω・) 今日は朝から実験ですね
( ・ω・) あれ、知らない番号から電話だ…
( ・ω・) Hello! This is Ham!!
・・・
( ・ω・) 何言っているか全然わからないんですけど…
どうやらよく聞いてみると電話はNatWestからで、online bankingできるけど使っている?まだ使っていないようだけれども?みたいなことを言われました (言われた気がします)。
( ・ω・) だってカードないんだから使えないでしょ!
カードが届かないから使えないですよね?ということをお話ししたところ、Royal Mailのストライキもあってカードが届くまでに時間がかかっているようです、申し訳ありません。Have a nice day!!とのことを言われて電話は終わりました…何だったんだろうかこの電話は。。
(勝手に電話してきて勝手に切られるという悲しいオチ)
その翌日にはカードが無事に届き、PINも別便で届きました。日本のカードは書留で手渡しになると思いますが、Royal Mailが普通に郵便受けに入れていきましたね。そういえばカードが届く少し前に来たNatWestからのメールにも「そろそろ君の家の玄関に置かれている頃じゃないかな?」ということが書かれていました。郵便として普通に投函、それが英国です。イギリスに来た時のはむなら「郵便で投函するな」と言っていたでしょうが、慣れてしまった今では「あ、当然よね。むしろ面倒なサインがなくてよかった」くらいになりました、成長。
というわけで
( ・ω・) はむはDebit Cardを手に入れた!
長くなりましたが、ようやく銀行口座を開く (まだ一円も入っていない) ところまでたどり着きました。一つのことをするにもいくつも落とし穴があるのが困りものですね。
ちなみに終わった後に色々他の銀行の情報を見てみると、e-PDFのbillでもOK!(でも原本に限る!)と堂々と書かれているところもあり、やはり銀行によってこの辺りの扱いは大きく異なるようです。e-PDFの原本って何なんだろう…と考えているうちはまだイギリスに慣れていない証拠です。
ただ、最初の情報通り日本人にはNatWestは結構厳しかったのかもしれませんね。ただ、Lloydsを最初アプライしようかと思って進めていたところ、年収とか職業とか色々入力するところがあり、これまた厳しいと撤退してきたという経緯もあります。HSBCの方が良かったのかもしれません、今考えてみると。
銀行口座を持ちましたが、使用する機会は半年後のmake a bank transferの時でしょうかね、と思うと悲しくなるのですが、少しイギリスに慣れてきたかな、と感じられるカード1枚です。
さて、長くなりましたので本日はこの辺りで。
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