「毎月分配型(まいつきぶんぱいがた)」っていう投資信託、聞いたことありますか?

名前のとおり、毎月ちょっとずつお金(分配金)を受け取れるのが特徴で、家計にうれしい響きがありますよね。



「投資ってこわいけど、毎月おこづかいみたいにお金がもらえるなら安心そう」と思う方もいるかもしれません。

でも実は、

「毎月お金がもらえる=もうかる」

ではないんです。


大切なお金を減らしてしまう落とし穴もあるので、ママとして家計を守るためにも、しくみを知っておきましょう。



🍬分配金って何?

まず、「分配金(ぶんぱいきん)」とは、投資信託から投資家にわたされるお金のことです。

「毎月おこづかいみたいにもらえる」と思いがちですが、実はこの分配金には2つの種類があります。


1. 利益からの分配金:投資先(たとえば株や債券)がもうけた分。


2. 元本(もともとのお金)を取り崩して出している分配金:つまり、自分のお金をちょっとずつ返してもらってるだけのこともあるんです。

まるで、自分の貯金箱から毎月500円ずつ取り出して「はい、おこづかい♪」って言われてるようなもの。



⚠️毎月分配型の注意ポイント

① 実はお金が増えてないことも…

「毎月お金が入ってきてるから、投資うまくいってる!」と思っていても、元本が減ってるだけというケースもあります。投資信託の残高(価格)を見ると、じわじわ減っている…なんてことも。


つまり、お金をもらっているようで、自分の資産が減っていくことがあるんです。



② 税金もかかる!

分配金を受け取るたびに**税金(約20%)**が引かれます。しかも、それが元本の一部だった場合でも、税金は取られるんです。

おかしいと思いませんか?


 自分のお金を返してもらってるだけなのに、税金まで取られるなんて…。



③ 再投資のチャンスを逃す

投資のいいところは、「複利(ふくり)」といって、増えたお金がまた利益を生むことです。


でも、分配金を毎月出してしまうと、そのチャンスを逃してしまいます。

たとえば、おこづかいを毎回使ってしまうのと、ちょっと我慢して貯めていくのとでは、あとで使える金額がぜんぜん違いますよね。



👩‍👧毎月分配のメリット・デメリット

メリット

・毎月の収入になる(気がする)・精神的に安心

デメリット
・元本が減ることがある・税金が引かれる・お金が増えにくい


子どもの教育費や生活費がかかる時期は、毎月の現金がうれしいかもしれません。


でも、長期的に見ると、老後資金が減ってしまうリスクがあるのです。



✅どうしたらいい?

投資初心者のママにおすすめなのは、「分配金を出さない(再投資型)の投資信託」や、「必要なときだけ売ってお金を取り出せるタイプ」を選ぶこと。

それなら、複利の力でじっくりお金を育てることができますし、自分でタイミングを決めてお金を引き出すこともできます。



🌱見た目の安心より、本当の安心を

毎月お金がもらえるって、なんだか安心感がありますよね。でもその中身が、「自分の財布からちょっとずつ取り出しているだけ」だったら…?

目先の安心感だけじゃなく、資産全体がどうなっていくかを考えることが大切です。

「よくわからないけど人気だから…」ではなく、「自分の将来と家族のために、納得して投資する」ことを目指していきましょうね😊