それはある1通のDMから始まった。


「はむちゃん!!!!朱夏が!!!!香川にライブで来るって!!!!行こ!!!!」
ぼく「行くわ」


考えた時間1秒未満

オタクにとって人権がない島国、四国。
ライブが開催される度にハンカチ噛みながら飛行機の予約を取らなければいけない島国、四国。ライブ会場に選ばれる地域としては優先順位最下位と言っても過言ではないこの四国という地に、あの、斉藤朱夏が、ライブツアーでやってくると聞いて行かない四国県民のオタクがいるだろうか?

いや、居ない。
断る理由なんて強制イベントの冠婚葬祭以外ない。
そんな心持ちでオッケーの返事を返した。


というわけで先週行ってきました。
恥ずかしながら斉藤朱夏さんの曲についてはゼンシンゼンレイとイッパイアッテナがプレイリストに入ってるぐらいで、正直他の楽曲に関しては手を出していなかった。
ダンスやコールなどもっての外である。そんな私が、ちゃんと周りと一緒に楽しめるのかどうか不安だった。不安で不安で不安で2回ほど寝坊して遅刻して皆勤手当を失った。
そんな不安を抱えていたが、歴戦の斉藤朱夏選手である今回の連番者は「ノリでなんとかなるよ〜」と軽い一言をくれた。

結論から言うと本当にノリでなんとかなった。






というかやばかった。考えるとか悩みとかそんなもん全部吹き飛ばしてきた。
よくCMとかで顔にブゥゥワーーーーーって衝撃の風がくる演出あるじゃないですか。まさにのっけからソレでした。
斉藤朱夏さんの有り余るパワーに圧倒された。ちっこくてこまかくて沢山笑顔を振り撒きながら楽しそうに踊って歌う彼女がとても眩しくて、此方も笑顔になりながら夢中で手を振った。途中手が痛かったが音ゲーで鍛えてきたこのムキムキの腕にダメージは……ごめんめちゃくちゃあった。
あぁ、これが演者と楽しむライブなんだ、ってしみじみと噛み締めた。周りの朱夏人達も笑顔で、心から楽しんでいるのが伝わってくるんですよ。

しかし最初から全力で踊る曲ばかりじゃない、明るさを具現化した曲ばかりだと思っていたらしっとりとした曲で会場の空気を少し落ち着かせてくれていた。しんみりした曲も歌えちゃうとか貴女すごい子ねと勝手に母親面をしていた。


休憩が終われば本気出そうぜって事でまた踊り狂った。もう夢中だった「これが斉藤朱夏の現場だよ」って歴戦の斉藤朱夏選手に言われて、あぁこれが……あ、やば、楽しい。また行きたいと強く思わされた。

本当にすごかった。
感想書くの苦手だから語彙力スッカスカだから1ミリも伝わっていないかもだけど。
本当にすごくて、楽しくて、こっちまで笑顔になった。

ありがとう、斉藤朱夏さん。




本人曰く四国どころか全国制覇したいとのことなので、いつか愛媛に来てくれることを心待ちにしようと思う。

来てくれた時には愛媛県民流おもてなし、みかん農家の爺婆直伝の必殺みかん投げを食らわせてあげたいなって。





※そんなおもてなしありません
※公犬はよく「愛媛県来たらみかん農家にみかん投げつけられるよ」と嘘を吹聴しておりますがそんな事実もおもてなしもありませんのでご安心ください。










 タイトルの通りである。
 最近暖かくなってきて絶好の気温。バイクで走るのにはまさに丁度いい季節になりましたね、花粉を除けば。

 というわけで調子こいてここ3日連続でバイク乗り回していた。
 ある時は海鮮丼を食べに行こうとして、ナビも使わず迷子になりまくって最終的にやよい軒で唐揚げ定食を食ったりしていた。やよい軒のテーブルに標準で併設されている高菜が滅茶苦茶美味しくてあれだけでご飯3杯食えそうなのだが、その日に限って隣のテーブルのカップルが独占していた。二重の意味で泣いた。
 ある時はゲームセンターで音ゲーした後に2時間ほど国道ぶっとばして「今このスピードでぶつかったら死ぬな」と普通に物騒な事を考えながら走ったり、その後アニメイトに行って逢田梨香子2nd写真集アニメイトエディションを買っていた。16時に歯石除去で歯医者を予約していたが、逢田梨香子2nd写真集をリュックの中に入れていた私は無敵だった。
 どんな器具が口の中に入れられようともどんな弄られ方をしても平気だと、そう意気込んでいたが普通に痛くて泣きそうになった。ごめんなさいと心の中で逢田さんに謝罪をした。


 今日は今日で朝から海沿いを走ってすれ違うライダーにヤエーのフリをしたヨーソローをしまくっていたり、コンビニでからあげクン食べながらヤマハライダーおじさんと会話をしていた。
 ライダーのコミュニケーションというものはほぼ一瞬だ、一期一会だ。どこの誰かもわからない、ただバイクに乗っているだけの共通の趣味がある同士のあの瞬間が好きだ。だから私は積極的にヤエーのフリしたヨーソローをする。


 こんな感じで愛車の曜ちゃん(ジクサーSF250シルバー)とバイクライフをエンジョイしている。
 しかし免許を取るようになった理由について聞かれると、中々答えが難しくはある。


 キッカケは私の古きソウルオタクだった。ある日そのソウルオタクが言った。

オタク「普通二輪取った」
ぼく「マ?」

 まじでいきなりだった。
 いつの間にか取っていてバイクもちゃっかり買っていた。しかもクソかっこいい。この前オタクの家行った時に見せてもらった。ウフフ。
 んで大前提で言うと私もバイク自体には少し興味があった。興味はあったが手が伸びない、というより手を伸ばすキッカケがなかったというべきか。本当にふわっとしか考えていなかったワケだ。


オタク「いぬも取りな」
ぼく「ウィッス」
オタク「教習所で転けるいぬが見たい」
ぼく「本音」
オタク「エンストからの転倒」


 このオタク、いぬ弄りが大好きだな。
 8割ノリで取ると決めた。しかし実際酷かった。エンスト転倒はザラだし停車からの転倒もザラだしカーブなんて曲がれなかった。ブレーキレバーが曲がっているとかで交換した直後に転けてブレーキレバーを曲げてしまった時は先生方に土下座したくなった。今だから笑える話だが最初の3時間は先生方も指導に苦労したらしい、それでも投げ出さずに私の指導をして下さって、本当に感謝しかない。ありがとう、ありがとう。

 色々ありつつも無事に卒検1発合格で無事に免許を取得する事が出来た。やったぜ。
 取った日、その足でバイク屋に行きバイクの契約をした。その半月前にジクサーSF250(後の曜ちゃん)を見かけてこれにしようと決めていたが、中古とは言え状態がかなり良いしもしかしたらもう売れているかもしれないという不安は杞憂に終わった。



ぼく「あ、ナンバーの指定したいんスけど」
担当「バイクは指定出来ないんです……」



 泣いた。普通に泣いた。
 しかしそれでも曜ちゃんなんだ。ナンバーが0417じゃなくても、誰が何と言おうとうちのバイクは曜ちゃんなんだ。


担当「免許を取ろうと思ったキッカケってなんですか?」
ぼく「8割ノリですね」
担当「うーん!完璧な答え!」


 マジかよ。
 けど普通二輪免許を取る人って大半が趣味だからあながち間違いではないらしい。
 ちなみに普通二輪を取る事はあまり周りに話してはいなかった。会社にも、免許が取れてから報告したのだが会社の人で1人だけ驚き方が尋常じゃない人が居てそのリアクションにかなり驚いたのは秘密。
 バイク出勤した日には皆がバイクを見にきた。それを見ながら「うちの曜ちゃん可愛いやろ、うんうんわかるわかる」など後方彼氏面をしていた。


社長「俺が車買い替えた時には誰も何も言ってこないのに、なんでお前がバイク買ったらあんなに……」
ぼく「ギャップじゃないですかね」


 正直バイクに乗りそうにないまであったらしい。失礼な、でもわかる。



 そんなこんなで色々あったバイク免許取得。
 MTの仕様もわからないバブバブだったが今じゃブンブンと乗り回している。
 皆も乗ろう、バイクに乗ろう。楽しいよ、バイク。


 ちなみに取るならMT免許推奨。
 市場に出回っているバイクの殆どがMT仕様。有名どころで言えばカワサキのニンジャシリーズとか。


 ちなみに滅茶苦茶最初私はカワサキのニンジャを買おうとしていた。
 しかし新車の値段を見て泣いた。諦めた。




 おしまい。















ライダーAqours(二年生編)




高海千歌

姉に言われて小型二輪MT免許と普通自動車MTを取った。しかし軽トラを運転することが多いのであまりバイクには乗らないらしい。愛車は家族で乗り回しているスーパーカブ110c。色はみかん色。
果南が夜バイクを乗り回しているので後ろに乗せてもらうのが好き。たまに果南の運転が荒いのが少し怖い。





桜内梨子

果南が乗るバイクに初めて後ろ乗せてもらった時、この世の終わりかと思う程の素晴らしい絶叫を披露する程怖がった。しかしAqoursの皆がどんどんバイクの免許を取っていったので自分も負けられないという反骨精神から勇気を出して教習所に挑む事に。
上記の事で高海千歌と渡辺曜にからかわれた事もあり、2人に内緒で取得しようとしたが教習所の受付に渡辺曜の親戚がいた事で筒抜けになる。おまけにバイク怖すぎて初日発進すら出来なかった事までバレた。頭は良いので筆記試験は1発で合格したが実技は3回ほど落ちた。普通二輪MT取得。バイクを買うかどうかは悩み中。





渡辺曜

果南の影響でバイクの免許を取ると決めた。しかしその際果南と同じじゃつまらないからといきなり大型二輪に挑戦。しかしセンスがピカイチなので実技も教官をビビらせる程上手くこなし、筆記も色々と対策をしてきたので両方とも1発合格。免許を取ったらバイクを買って高海千歌を後ろに乗せて走ろうとルンルン気分で妄想していたが取得後一年は二人乗り禁止だと知って絶望した。
愛車はスズキのハヤブサ、カラーはホワイト。愛車に「ピョースケ」と名前を付けているが津島善子にネーミングセンスをバカにされ、喧嘩になったことがある。



















 










 

 

 

 

 ふと時々思う事がよくある。

 というか、なる度に思う。どうして下痢はいつも急に来るのだと。

 

 

 

 普通のうんちの場合、なんとなく「あぁうんちしたいな。そろそろトイレ行くか」みたいな予告とかあるんですけど下痢ってそうじゃない。マジで急に来る。

 私はそれが本当に納得いかない。普通のうんちくんはちゃんと腸と相談して「うんちそろそろ出しませんか?」って脳に報告してくれるのに、下痢くんと来たらどうして君は報連相が出来ないのだ。

 

 

 

 大前提を言うと私は社会人だ。うんこちんこまんこと小学生レベルの下ネタでゲラゲラ笑う精神年齢一桁の奴だが、こう見えてもちゃんと社会人だ。

 朝は7時に起きて、時々寝坊で死にかけて、それでもちゃんと出社して、自分のデスクのPCの電源を点けてサンダーバードを開くよりも先にサイゼリヤのHPを見て愛媛県にサイゼリヤ出店情報が出ていないか調べ、そこから仕事に入る。そんな社会人だ。

 社会人なら報連相が出来て当然だ。細かい事でも報連相が無ければ、そこから重大なミスにつながる事がある。今の会社の上司も社長も、ちゃんと報連相が出来る人達だからこそ、私も安心して報連相する事が出来るのだ。前の会社のクソ上司共とは大違いなのだ。報告の段階で怒鳴り散らかすような人達とは全く違う。

 

 

 

 それなのに、私の中に溜まっている下痢くんはどうしてそれが出来ないのだ。君はいつだって「下痢やで~~wwww」って言いながら腸を苛めてくる。

 おかしいではないか。ほんの10分前までは平気だったのに、なんの予兆も無く急激にゴロゴロと腹痛が起こり始める。あ、これ下痢だヤバいと自覚するまでものの数秒だ。痛み出したら最後、高知の桂浜に打ち付ける大波のように腹痛の波が来る。下痢を出すまで腸をしばく。

 ほんの少し、ほんの少しでいいから予兆が欲しい。うんちくんみたいに「そろそろ下痢の兆しくるで」って言ってくれるだけでいいんだ。脳に信号を送ってくれるだけでいい。全速力で一気に肛門までなだれ込まなくていいんだよ、遅刻ギリギリの鼻水垂れ流した汗臭いクソガキじゃあるまいしさ。

 

 

 

 しかし1つ思う。仕事中は割といつでもトイレに行ける環境下だからこそまだ大丈夫なのだが、これがもしトイレに行ける環境下でなかったらどうなるのだろうか。

 例えば都会の電車の中。例えば通勤中だとしよう。満員電車の中で急激に「下痢やで~~~~wwww」が来てしまったら?

 それは耐えがたい苦痛。出してはいけない状況下、痛む腹。少しでも腹に刺激が加わってしまえばきっとダムが崩壊する。ブリリ途中下車をしてしまえば会社に間に合わなくなる。そんな死と隣り合わせの状況に陥ってしまった時、果たして私は下痢を耐えきる事が出来るのだろうか。否、自信がない。きっと同じ悲劇に見舞われ、電車の中にぶちまけてしまった人もいる事だろう。

 

 

 

 

 私はそんな想像をし、1人涙を流す。

 悲劇は起こしたくない。だからこそ、私は鏡に映された自分のケツを見ながら今日も語り掛ける。

 

 

 「下痢は早めに報告しろ、マジで」