半世紀少年ガキ大将を語る | 半世紀少年のひとりごと

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まぁ、50年も生きてきたので、その中で影響を受けた漫画、映画、ドラマ、音楽、スポーツの話などを少しでも伝えられればと思っておりやす!!

「ゲゲゲの女房」で水木しげる先生は

小さい頃、ガキ大将だったというエピソードがありました

僕の時代のガキ大将は、ケンカもするけど

同じクラスの仲間は守ってくれる、頼もしい存在でした

「ハリスの旋風」の石田国松

「男一匹ガキ大将」の戸川万吉

ちょっと前の「ろくでなしブルース」の前田太尊

みんな愛すべきキャラクターです

今の時代は、読んでないのでわかりませんが

どんなガキ大将がいるのでしょう(笑)


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「男一匹ガキ大将」に魅せられた男の子はいっぱいいました


僕の先輩に鈴木さんという人がいて

「男一匹ガキ大将」に魅せられた一人です

中学卒業と同時に、本宮先生に弟子入りしするため上京

先生から「とりあえず高校だけは卒業するように」と言われ

高校卒業後、はれて本宮先生のアシスタントになった人です


「山崎銀次郎」の人物のペン入れを、鈴木さんがしています


もう時効だと思うのでこんなエピソードを…

鈴木さんが「山崎銀次郎」のカラー扉を仕上げている時

コーヒーを原稿にこぼしてしまい

迷ったあげく、元の本宮先生とまったく同じ絵を書きあげ

色を塗り無事入稿したそうです

なんとその絵がコミックスの表紙にもなってしまったと

鈴木さんが後日、笑って話してくれました(上記の絵ではありませんよ)


その鈴木さんが、いつの間にか僕のアシスタントしていた仕事場に

酔っ払っては現れるようなり、一緒に仕事するようになりました

そのうち落合にも引っ越してきて

酒を飲まれる度に呼び出されるようになります(笑)


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中落合に住んでいたので

当時は「落合あたる」というペンネームを使ってました


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バイクが大好きで、6畳の部屋にオフロード用の

バイクが天井から飾ってありました

たまにバイクの後ろに乗せてもらって

多摩川まで走ったこともあります


仕事も色々教えてもらいましたが

仕事以外もいっぱい教えてもらいました


僕の妹を見てからは

僕の事を「お兄ちゃん」と呼ぶようになり

困った事もあります(笑)

僕の下宿に来ては、いつも録画した

ショーケンのライブビデオを借りていきましたっけ


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僕が漫画を辞めた時

何も言わずに引っ越したので

きっと再会したらぶん殴られるだろうなぁと…


10年後、もう一度漫画を書き始めた時

ある仕事場で当時の知り合いにバッタリ会うことがあり

こわごわと鈴木さんは?と聞きましたら

数年前に亡くなったという事でした



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この絵は、1985年2月21日AM4時

僕の下宿に遊びに来ていた鈴木さんが

書いてくれた僕の似顔絵です



バイクが好きで、漫画が好きで

お酒を飲むと、しょうもない先輩でしたが

愛すべきガキ大将でした