若い頃は、自分の人生に「残り時間」があるなんて、考えたこともありませんでした。
明日も、その先も、そのまた先も、当たり前のように続いていくと思っていました。
「いつかやればいい」
そんなふうに思って、先送りにしてきたこともたくさんあります。
でも、年齢を重ねてくると、少しずつ見え方が変わってきました。
「これから先、どんな時間を過ごしたいんだろう」
そんなことを考えることが増えたのです。
これから先、何年あるのかは誰にも分かりません。
だからこそ、最近は「いつか」よりも「今日」という言葉を大切にしたいと思うようになりました。
好きな音楽を聴く。
ピアノを弾く。
窓から入ってくる風を感じる。
近所を歩いて、空を見上げる。
そんなことをしていると、
「なんでもない一日って、実はすごく大切なのかもしれない」
と思うことがあります。
特別な出来事がなくてもいい。
何か大きなことを成し遂げなくてもいい。
ただ、今日という一日をちゃんと感じて過ごせたなら、それだけで十分なのかもしれません。
そして、もう一つ、年齢を重ねて気づいたことがあります。
それは、大切なものほど、「いつでもある」と思ってしまうということです。
いつでも話せる。
いつでも聴ける。
いつでもできる。
そう思っているうちに、時間は静かに過ぎていきます。
だから最近は、「いつか」ではなく、「できるときに、少しずつ」と思うようになりました。
急ぐ必要はない。
無理をする必要もない。
でも、大切だと思うものを大切にすることだけは、先延ばしにしたくない。
人生の先が少し見えてきたからこそ、そんなことを思うようになりました。
昔は、もっと遠くにある未来ばかりを見ていた気がします。
今は、目の前にある小さな幸せを見るようになりました。
ピアノの音。
何気ない時間。
ふっと笑える瞬間。
そして、何でもない一日の終わりに、「今日も悪くなかったな」と思えること。
もしかすると人生というのは、特別な瞬間だけでできているのではなく、こういう何気ない時間を、ひとつずつ積み重ねたものなのかもしれません。
そう考えると、今日という日は二度と戻ってこないからこそ、少しだけ愛おしく思えてきます。
明日になれば、今日とは違う一日が始まります。
また新しい風が吹いて、違う景色が見えるかもしれません。
だから僕は、これからも急ぎすぎず、でも立ち止まりすぎず、今日できる小さな一歩を大切にしていきたいと思います。
そしていつか、もっと先の未来から今日を振り返ったときに、「あの頃も、ちゃんと幸せだったな」と思えたらいい。
人生の先が見えてきたからこそ、今ここにある時間が、思っていた以上に大切だったことに気づきました。
だから、今日を大切に。
明日も、きっと。
そんなことを考えながら、ふと聴きたくなった一曲があります。
🎵今日の一曲
Infinite note「風の途中で」
少しずつ変わっていく季節と心を、やさしいメロディと歌声で描いた一曲です。
「また少し歩いてみよう」という気持ちに寄り添ってくれるような、穏やかで前向きな曲。
よかったら、ゆっくり聴いてみてください。
それでは、また。
