どうも、はむばねです。
うーむ、だいぶ咳も収まってきたような気が……しないでも……ないような……?
びっみょー。
悪化するなり症状が全く改善しないなりだったら病院にも行こうって気になりますが、ホント若干ではあるものの改善はしてきてるんだよな……たぶん……。
まぁ、とりあえずもうちょっと様子見しましょう。

そんなこんなで、感想です(雑)。
ネタバレは、ちょいちょいアリ程度。




16歳の誕生日、突如裏世界(裏社会の世界版)の「王」たる資質を持つと告げられた主人公が、他の王候補との熾烈(笑)な戦いを繰り広げるお話。

サブタイの付け方が浅沼先生っぽいなと思ったら、浅沼先生だったぜ!
なんというか、高校時代に読んでた作品の先生が(誠に失礼な物言いながらさほどのヒット作を飛ばすわけでもないにも関わらず)未だ続けてらっしゃる様を見るとなんだか励まされる気持ちになります。

まぁ、それはそうと。
綺麗系なイラストと「裏世界の王を決める戦い」ということでシリアス系な話かとちょっと思ったけどそんなことはなかったぜ!
……うん、まぁよく考えたらデビュー作たる『魔王、始めました』も設定だけ見たらハードっぽいのにヌルヌル(ヌルいの上位系であり、別段ヌメっているわけではない)だったからな……。

いやー、このヌルい感じが非常にいいですね。
戦いっつっても、ピザの配達とか綱渡りとか肝試しとか、そういうレベルですからね。
まぁ、その過程で普通に銃火器が出てきたりもするわけですけども。
あと、一部(裏では)そこそこのハードさが展開されてたりもするわけですけども。

このヌルさの一端に寄与してるのが、主人公の動じなさっぷりでしょうね。
少なくとも表面上、動揺をほぼ一切見せない。
現実を猛スピードで受け入れる感も半端ないです。
その上クールで強くてイケメン。
こう書くと中二病っぽいというか、有り体に言うとクラウドやスコールっぽい感じに思えてしまうかもしれませんが、そんなこともなくてですね。
結構人間味があるというか、隙があるというか。
まぁ、というか、普通に優しいのですね。
なんというか、全方位に対する優しさも半端ない。
いやー、こういう主人公大好きっすわ。

そして、それに対するヒロイン。
ヒロインは、ヨゴレです。
それも、ちょっと引くレベルでヨゴレ。
このヒロインを躊躇なく落としてくる感じ、流石浅沼先生だぜ……(ゴクリ
いや、普段は良いツンデレお嬢様ヒロインなんですけどね。
財力の使い方もわかってるし、常識も弁えてるし、家事も多少は出来る。
主人公を思う様も可愛い高スペックヒロインなんですが、如何せんドMスイッチが入るとですね……。

サブキャラ含め、大体みんな高スペックなのに、どっかポンコツなんですよね。
なんだろうなー、この高スペック超人ポンコツ共がワイワイやってる感じ。
浅沼先生独特の空気な気がします。
ただポンコツなんじゃなくて、高スペックなところがいいんですよね。
そして、高スペックをここまでポンコツ化出来るというのもなかなか稀有な才能だと思います。

なんかゆる~い感じで展開される壮大なストーリー(ただしやってることはめっちゃミニマム)を読みたい、というニッチってレベルじゃねぇぞな欲求を持つ方に是非オススメの一作ですね。