「ねぇ、襟木君」
 一年六組の、とある休み時間。
 真の前の席を陣取って、上半身を捻る形で秋乃は話しかけた。
「うん」
 いつも通りの無表情が、顔を上げる。
 秋乃は首をかしげつつ尋ねた。
「昇神先輩のタイプって、どんなのだと思う?」
「ん……」
 少し考えて、真。
「ノーマル、かな」
「うーん、まぁ確かにノーマルな人が好きなのかもねー。でも、そういう意味じゃ死之神先輩ってあんまりノーマルではなくない?」
「確かに。死之神円花さんはゴーストっぽい。そういう意味で昇神彗さんとの相性は最悪」
「ゴースト……? 死神だから? え、でもそれってどういうこと……?」
「井上秋乃さんは格闘タイプっぽいから、昇神彗さんへの相性はいいかも」
「うんそれポケモンの話だよね?」
「安心していい。たぶん井上秋乃さんならかみなりパンチくらいは使えると思うから、死之神円花さんにも攻撃できる」
「うわーい、全然論点が違うー。そんでそれ何の印象!?」
 そんな神無砂希学園一年六組。
 今日も今日とて平和だった。