その後も人一人通れる程の氷の谷を抜けたり、両手を使わないと登れないような急な坂を登ったりして、折り返し地点に到着した。
人が多いのが気になるが、両手で耳をふさぐと、その静寂に目の前から人が消えていく。足元の白い氷河に、地平を覆う鮮やかな緑、そして雲ひとつ無いスカイブルー。
コントラストが美しい。
たった今、解けた氷たちは、山々を縫うようにして海へ向かっている。
厚さの薄い氷河の影に隠れると、太陽の光を屈折しながら微弱ながら光を発し、幻想的な世界を作り上げている。
よ~く見ると断層のように細いラインが幾層にもなっている。
これってもしかして、氷河の年齢だろうか。


