2:30。
ボートに乗り込み、クルーザーへ。
まだ日の高い無人島を後にした。

船内では行きと同じように、コーヒーとクッキーのサービスが。
知らない間に身体が冷えたのか、温かいコーヒーがうまい。
子どもたちには、スティックキャンディーが配られている。
全席の子どもがキャンディーを拒んでいた。
それを見て、笑ってしまったボク。オージースタッフはボクを見ると「よかったらどうぞ」とキャンディーを差し出してくれた。
「ホントに?」本気か冗談か、しっかり受け取ったボクにオージースタッフは微笑んでいた。

スピードを出して海原をばく進していたクルーザーも、ジャングルのような川へ入ると、スローペースになった。まもなく到着だ。
降り際に今日のツアーのスタッフ共々に見送られる。

そこには最初上陸時に、言葉を交わしたオージーのスタッフもいた。
「I had a good time today,thank you!」と伝える。
Thank youだけでは伝えられない、ボクの楽しかったという気持ちを、どうしても伝えたかった。
それが通じたのだろうか。話しかけた時の彼女の表情は、他の人に対してとは違う満面の笑顔になった「Oh! really?(゜o゜) Thank you!(^-^)」

涼しい顔で降りたものの、実はケイタイ辞書でクルーザーの中で調べていた( ̄▽ ̄;A
今のボクにできる精一杯の感謝の気持ち。カンタンな一言だったけど、あんなにも喜んでくれた笑顔を見ると嬉しくて、もっと交流できたらいいな、ってホント思った。

ケアンズシティへ戻るバスの中は、行きに比べれば静か極まりない。
みな、泳ぎ疲れたのだろうか。
ボクには、その感覚はなかった。どちらかというとバーンアウトだ。
最高の景色と最高のアクティビティを楽しんだ充実感と、全てのラウンド日程を終えた瞬間の空虚感だろう。

バスの車窓越しに見る日差しは、まだ高くキツイ。
元気いっぱいである。
ボクもその気分でいたい、だが、全てのラウンドは終わったのだ。
気持ちを察したか、そのうち雲隠れした。

その濁った雲の色が、ボクの中の感情に覆いかぶさる。
暗黒とまではいかないにしろ、淀んでいくのがわかる。
一気にトーンダウンしかけた、その時だった。

雲の隙間から、差し伸べるような光の筋の数々を見た。
微笑みさえ見せない太陽の無言のアドバイス。
その温かさはしっかりボクの気持ちに届いていた。



日常茶メシ時

日常茶メシ時

日常茶メシ時