耳をすませば、 オイルの 焦げるようなニオイと 身体に伝わる エンジンの鼓動。 数年ぶりに バイク通勤をはじめた。 天を貫くほどの 透き通った空と、 全身を包み込むような 風とのふれあい。 いつもと同じ景色なのに シールド越しの世界は 輝いて 耳障りな街のざわめきすら 心地いい。 耳をすませば、 肌をなでる優風が、 そっとささやく。 「自分らしく行こうよ。」 それに応えるかのように スロットルをあけた。 苦楽を共にした我が友よ。 また走り始めよう。