- 俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 4 (GA文庫)/ソフトバンククリエイティブ
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- 「さあ教えてよ。本当にキミが好きなのは、どの子だい?」
鋭太の伯母・冴子の爆弾発言で、四人の乙女に緊張が走る。その問いに対する鋭太の答えは……。
そんな中、ある海岸で行われる冴子のゲーム会社主催のミスコン大会で、四人は勝負をすることに!?
「勝ったコが嫁だからね!」
あくまで偽彼女を演じる真涼、怪しむ千和、ギュッと抱きつくヒメ、婚姻届にハンコをせがむ愛衣――。
勝利するのは果たして誰?「さあ鋭太。修羅場とハーレム、どっちがいい?」
「どっちもお断りです」
裕時悠示×るろおが贈る、甘修羅らぶ×らぶコメディ第4弾! - ―――――――――――――――――――――――――――――――
読みながら、そういえばこんな感じだったなーと思い出してました。前巻から期間が空くとやっぱ忘れてしまってダメだな……
夏休みの登校日。その放課後、いつものように部室へと集まった自演乙のメンバーたちは、モテかわを目指すため、告白の練習をしていた。
話も一段落ついた頃、真涼が自演乙の活動として、夏合宿を行うことを提案。ヒメと愛衣がノリノリで賛成し詳細を決めようとするも、完全下校の時間が来てしまう。ならば、と真涼は「彼氏の家は私の家も同然」という謎理論を展開し、半ば強引に鋭太の家へと押しかける。
鋭太の家へと辿り着くと、伯母の冴子もちょうど帰宅したところだった。自己紹介をする真涼たちを前に、冴子は真涼と鋭太の関係がフェイクだとあっさり宣言。さらには『自分がいかにデレているか』をアピールするミス・俺デレコンテスト、それに優勝した者を鋭太の彼女と認めると言い出し――?
誰が一番デレを表現出来るかを競うコンテストってなんだよ!と思わなくもないけど、そこは気にしたら負け。
高校の部活で海へ夏合宿――自分の周りには女子がいっぱい。なんてリア充、羨ましい…! 大学のサークルじゃあるまいし、男女で海へ行ってきゃっきゃうふふ、的な展開は有り得ない。いや、あってたまるものか…!(歯ぎしりしながら)
合宿前夜でわくわくしてメールとかでやり取りする、みたいなのイイね! いかにも「青春」って感じで。
鋭太は真涼との関係が彼氏彼女であることを千和たちに見せけようとするも、悉く失敗。演技下手ってレベルじゃねぇ。
鋭太と真涼は、事も無げに、挨拶代わりの如くキスをすることで、付き合ってることをアピールしようと計画。夕食も食べ終えみんなでトランプをしている最中、それを実行しようとするのだが……
ヒロインたちそれぞれが自分の気持ちと向き合う、向き合わざるを得ない展開になったなぁ、と。みんな真摯に鋭太のことを想い続けている、それを簡単に片付けることなんて出来ない。核心には迫らず、なんとなくはぐらかして楽しくやってきた。そんな日常と別れを告げるときが来た、そんな巻だったように思う。冴子さんの台詞、「修羅場ルートかハーレムルートか」とは良く言ったものだなぁ。
愛衣は本当いいキャラしすぎだろう。定番の「愛衣ちゃん大勝利♪」や「おそとはしってくる」などのフレーズが出てくる度にいちいち笑ってしまう(笑)
真涼の妹である真那も再登場。中三なのに自転車乗れないとかより子供らしい気が…(笑)
合宿に来ていた鋭太とバッタリ遭遇し、真涼と上手くいっているのか訪ねる。顔を合わせれば口喧嘩になるような仲とはいえ、真那は真涼のことを大事に想ってるのだなあと改めて感じた。
あとカオルね、彼の思わせぶりな言動は本当にそういうことなのか…? 腐女子が目を輝かせて食いつきそうな展開が、この先またあるのかも(笑)
待ちに待った(?)俺デレコンテスト。
千和は鋭太とずっと幼なじみをやってきた。今の関係ももちろん大事に思っている。しかしながら、そこから一歩踏み出し、関係を発展させることを心の底では望んでいる。感謝してることも好きって気持ちもいっぱいつまった素晴らしい主張に、不覚にも感動してしまった。
ヒメはこんな可愛かったっけ…?ってくらい可愛かった。いや、ただ単に忘れてるせいかもしれないけど。たとえ鋭太にとって二番目でも三番目でも、それ以下でもいいから、嫌いにだけはならないで欲しい。誰よりも健気なその気持ちに心を打たれた。なんていい娘なんだ…!(涙)
まさか鋭太が大観衆の前で、真涼に向かってあんな大胆な行動をするとはな~。「お前は俺の“彼女”だ。俺の“彼女”でいろよ。真涼」のセリフがすごくかっこよかった。
突然の千和からのキスと告白、そこに乱入してくるのはもちろん真涼。修羅場ルートまっしぐら。鋭太の下す決断とは如何に。続きが気になる上手い引きですなー。
俺修羅も1月からアニメスタート。こちらも合わせてすごく楽しみてす…!