独創は孤独の苦しさ、寂しさに耐えられる人にのみ芽ばえ、育てられる。
by 西澤潤一
一時間ほど前の『世界遺産』という番組で、シドニーのオペラ・ハウスを
特集していました。一人の建築家(ウッツソン氏)のアイディアへ無理解
と嘲笑と冷遇そして追放…ここにもありました。前夜の、ピカソのそれを
彷彿とさせ、解決もできないくせに、またまた深く考えてしまいました。
オーストラリアには不思議と興味がなく、一度も行きたいと思ったことが
ありませんでした。しかし、シドニーオリンピック。高橋尚子選手が激走
する背景に青空とオペラ・ハウスが映り込んだその時「行くしかない!」
と思いました。自然に溶け込んだその輝きの美しさに、感動したのです。
きっと天才建築家には構造計算の他にも様々な計算があったのでしょう。
「人を感動に導く計算」そんな計算高さなら…真似するしかないです。
日陰の人にはなっても、その人生のなんと崇高なことかと思いました。
