$はもの備忘録-眠れる美女眠れる美女
Bella Addormentata

2012年イタリア / フランス
監督 / 原案 : マルコ・ベロッキオ
脚本 : マルコ・ベロッキオ / ヴェロニカ・ライモ / ステファノ・ルッリ


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試写で観ました。
2009年にイタリアで実際にあった、尊厳死法案の審議の期間中の、3組の人々の物語。

難しい問題です。。。

本人の気持ちも、残される人の気持ちも、どちらも納得が出来る方法がベストなんじゃないかと思いますが、でもカトリックの国イタリアと自分では、問題のとらえ方が根本的に違うんだろうな、と映画を観てて実感しました。

日本では今は認められてないけど、もし日本でも同じようなことが起きたら、あんなに議論が高まらない気がします。

選択の自由」がキーワードになって。

でも「選択の自由」って、誰にとっての自由なのかしら。

本人の意思は、宣言書のようなものがあれば、ある程度は推測出来るけれど、やっぱり100%ではないと思うし、本人の意思が100%明確でない限りは、生命の自由を奪うことになってしまうし。。。

もし100%だとしても、残される人が反対することも、当然あるはず。

選択の自由は重要だけど、誰にとっての自由なのかが問題だわ。。。

だけどやっぱり、法で規制されるべきものなのかがよく分からない。

さまざまなケースがあって、それぞれ事情があるのだから。。。

そうするとやっぱり、「選択の自由」ってキーワードに行ってしまいます。


劇中の尊厳死反対派のデモが結構えぐくて、だからなおさら反対派に共感は出来なかったな。

そうなのよ!あのシーンはかなり強烈だったわ!

それにイザベル・ユペール一家のお話も。

愛情とエゴの線引きって難しい。。。


(文京シビックホール)