$はもの備忘録-1352533539529.jpg希望の国

2012年日本 / イギリス / ドイツ / 台湾
監督 / 脚本 : 園子温

◆ あらすじ ◆

泰彦 (夏八木勲) と妻 智恵子大谷直子) は息子夫婦 (村上淳, 神楽坂恵) と酪農を営み、暮らしています。

ある日大地震が村を襲い、泰彦の家は避難区域に指定されます。


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この問題については、当然ですが決して忘れてるわけではなく、怖くて、でもどうしたらよいかも分からないから、口に出さないようにしてます。

狭い島国では、別の場所で2回目が起きたら逃げようがないし、仮に私が大丈夫だったとして、だからどうなの、と。

そういう人にとっては、近所にいずみのような完全防護の人物がいたら落ち着かない気持ちになって、拒否反応を示すのはよく分かります。

でもいずみの反応ももっともで、本当ならいずみを笑うなんて誰も出来ないはず。

だけどいずみの為に動揺させられる人もいて。。。

この映画が、テーマがテーマだしメッセージ色も強いけど、啓蒙映画では終わってないと思うのは、単純な「いずみ = 笑われてかわいそう」、「近所の人達 = いじめるひどい人達」という描写になっていないからじゃないかしら。

この映画を観て、怒る人、感動する人、共感する人、悲しむ人、いろいろいると思う。

友人はどう思うんだろう。

むしろ私はどう思ったのかな。難しい問題だけど、考えなくちゃね。なんて思ってたせいか、鑑賞後胃が痛くなってしまいました。


劇中の小野ご夫婦の奥様の智恵子さんは、きっと智恵子抄の。。。よねぇ。

智恵子さんの口癖の「帰りたい」って、東京にいるわけではないのにそのセリフを。。。

「希望の国」と題するところとかも、投げてきますねぇ直球で!

元気あるときに観て良かったわ。


ちなみに伊勢谷さん目当てで観たのですが、全然わからなかった★

鑑賞後公式HPをチェックしたところ、避難所の人役だそうで、日本電力の社員の人かな???


(HTC有楽町)