2003年フランス 監督 : クロード・シャブロル
◆あらすじ ◆
舞台はフランス、ボルドーの名家。
その屋敷には、ジェラール (ベルナール・ル・コック) とその息子フランソワ (ブノワ・マジメル)、ジェラールの再婚相手で市長候補のアンヌ (ナタリー・バイ) とその娘ミシェル (メラニー・ドゥーテ)、アンヌの叔母リーヌ (シュザンヌ・フロン) が住んでいます。
ある日選挙活動中のアンヌのもとに怪文書が届きます。
http://www.eiganokuni.com/meisaku2-chabrol/
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シャブロル監督作品2作目の鑑賞!
今作もオープニングが素敵だった。
するするーと屋敷の中に入って行き、階段を上って。。。という、このするするーなカメラワークがへびっぽくて素敵。
物語自体はオーソドックスなドロドロだと思うのですが、独特な世界観。
丁寧で、品があって、奥行きもあって、シニカルで、ラストでわわわ!となる。
今回も楽しい映画時間でした★
ブノワの雰囲気がちょっと違うように見えて、最初別人かと思った。
最初横顔が多くてあごがはっきり見えなかったせいもあって。
イメフォのシャブロル監督特集上映、あと2作品も観たいな。
あと6月25日~7月24日まで、やっぱりシャブロル監督特集上映が、ユーロスペースと東京日仏学院であるみたい。
これも行きたい♪
(渋谷IF)
この後ネタバレ含みます!

ジェラールの死体を二階に上げる為に階段を引きずるシーン、リーヌ叔母さんとミシェルの無邪気な笑いが印象的。
異常な事態の時ってパニックのせいか、現実逃避のせいか、ハイになるわね。
(そこでBONESが登場して、ひきずられた時に出来た背中のあざや、肩の脱臼とか骨折を見て、「これは1階で殺された後引きずってこられたのね。手首に4本分の腕のあざが出来てるから、少なくとも2人以上での犯行だわ」という検証で犯人が見付かるというシーンを想像して、にやにやした)
冒頭の不自然な鳥かごショットはこの伏線だったのか。
ミシェルとリーヌ叔母さんは境遇だけでなく、ミシェルの今後の人生も暗示させてるのだろうな。
というかあの屋敷で暮らす人の歴史と未来なんだろうな。
リーヌ叔母さん、しわがたくさんだけど、目力が強くてきれいだったな!
アンヌと他愛もない会話をしているシーンとか、ゲームをしたりお料理をしたりしてる姿はかわいくて、でも内に秘めた激しさやドロドロさは生々しく、まさに舞台になっている屋敷や一族の象徴のよう。
外見は穏やかだけど、実は修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨な人ってカッコイイ。