$はもの備忘録-キッズ・オールライト2010年アメリカ
監督 : リサ・チョロデンコ
脚本 : リサ・チョロデンコ / スチュアート・ブルムバーグ

◆ あらすじ ◆

ニック (アネット・ベニング) とジュールス (ジュリアン・ムーア) は18歳の娘ジョニ (ミア・ワシコウスカ)、15歳の息子レイザー (ジョシュ・ハッチャーソン) とLA郊外に暮らしています。

レイザーは、母親たちに精子を提供した "生物学的父親" に興味を抱き、ジョニと会いに行きます。


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男性キャラの描かれ方とか、ビアンカップルの描かれ方とかがLの世界っぽくて、途中からLを観ている気分でした。

鑑賞後チェックしたら、この監督さんはLのS2の2エピソードの監督さんだったそうで、納得!


家族の物語ですが、ゲイカップルだから、ということではなく、どんな家族も完璧ではなく問題もあり、それがたまたま、というか個性として、ゲイカップルだった、という形で描かれています。

このカップルはミッドライフクライシスを迎えている女性同士ということで、女性ならではの嫌な部分が強調され、異性カップルとはまた違う険悪な雰囲気になりますが、でも同性だろうと異性だろうと問題は起こるしドロドロもするしだめになることもあるし修復することもある、と。

ゲイカップルは現実的にはまだまだ受け入れられていないと思いますが、もっと知ってもらいたい、一つの個性として認めてもらいたいという、監督さんのメッセージがとてもよく伝わってきました。

(L気分で観ていたからなおさらそう感じたのかもしれないけど)


生物学的父親の登場に対するニックの反応はしごくもっとも。

でも一番気の毒だったのは庭師さん。

個人的に庭師さんに一番感情移入しました。

あの仕打ちはないわー!笑えない! ジュールスひどすぎる!


厳格な医師と元ヒッピー (多分) というカップルは、女優さんを逆にしても面白そうだったかも★



(川崎チッタ)