『漁港の肉子ちゃん』を観て来ました。


お願いだから今度こそは期待を裏切られませんようにとの思いでした。

というのも、同じく『吉本興業』と『スタジオ4℃』で制作された『煙突街のプペル』に酷くガッカリさせられたからです。(まあ、『スタジオ4℃』の名作『鉄コン筋クリート』と比較してガッカリする私の方が間違ってるような気もしますが・・・(^^;)


それにしても、『煙突街のプペル』は、クライマックスに向けてどんどん気分は醒めていくばかりで盛り上がることなく失速。


絵は、さすがスタジオ4℃、素晴らしかったものの、お話の方は全く深くもなんともないフツーのいいお話。


いかにも作りものめいていて、ハッとさせられるところがありませんでした。


点数を付けるとすれば、100点満点の50点。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、『漁港の肉子ちゃん』です。

いやぁ、素晴らしかったです。


100点満点の90点です。


観終わってすぐ思ったのは

『さんまさんってセンスいいなぁ。』

でした。

この映画は、言わずと知れた明石家さんまさんが企画プロデュースしています。

センスの良さは劇中歌にも現れますが、エンディングの GReeeeN  の歌の選曲もバッチリだったけど、なんと言っても凄かったのは、10才の稲垣来泉ちゃんに歌わせた吉田拓郎デヴュー作の『イメージの詩』。

もう、これには完全にやられました。
痺れました。
泣きました。

私自身はどっちかと言えば 拓郎よりは井上陽水派だったので『イメージの詩』に対する思い入れは全くないにも関わらずです。

この発想は天才的です。

絵は、さすがスタジオ4℃、とにかくうっとりするほどに美しい。

物語の前半は意外と淡々と進んでいきます。

さんまさんだから、もっとコテコテのギャグが入っているかと思いきや全くそんなこともありませんでしたね。

しかし後半になって物語は一気に動き始めます。

この小気味いい転調はスリリングで原作の持つチカラでしょう。

全編を通してアニメ『漁港の肉子ちゃん』についての印象は、センスの良さが光る爽やかな感動作ってところでしょうか。

強調したいのは、あくまで『爽やかな』です。

感動の押し付けがましさが微塵もない。(ここが『煙突街のプペル』との最大の相違点かな。)

実は、『漁港の肉子ちゃん』を観たのは公開から2週間足らずの6月23日でした。

この時点で上映は早朝と夕方の二回のみ、観客は10人くらいでした。(超赤字!!)

どんなにいい作品でも、興行的にヒットするかは別の問題なんですね。
非常にモッタイナイ!!

気になって迷っている方は必見です。(ただし、低学年の子供には難しいかも・・・)