大阪・堺打刃物を見学して | 刃物に魅了されて ~刃物や三省堂ブログ~

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廣瀬 騎優(ひろせ きゆう)と申します。

当ブログでは刃物の魅力や店のイベントやお得な情報などを書いていきます。
刃物を通して驚きや体験を提供できるよう努めて参ります。

先日、大阪に行き「堺打刃物」の見学に行ってきました。

 

堺打刃物の歴史を簡単に紹介しますと、

 

 

5世紀、古墳造営の時期に、堺に鍛鉄技術が伝わる。

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平安時代末期から刀製造として引き継がれる。

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室町時代に、南蛮貿易を通じて輸入された煙草を刻む煙草包丁が生産される。

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1543年にポルトガル人によって鉄砲や煙草等、南蛮渡来品が国内に伝わる。

(その後、織田信長をはじめとする権力者に堺の鉄砲の鉄工の技術力や、煙管用に煙草を細かく刻む鋭い刃物技術が認められる)

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江戸時代には徳川幕府が品質の高さを認め、オリジナルブランド極印「堺極」を附して専売し全国に普及する。

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江戸時代中期に出刃包丁(写真1)などの包丁を堺の鍛冶職人が開発し、現在の包丁の種類が、ほぼ出揃う。

 

※写真1

 

このようにして、堺打刃物ができたんですね。

 

今では、プロの料理人が使う包丁では90%近いシェアを誇っているみたいです。

 

こちらが、堺の包丁です。

 

こちらは和包丁です。

 

他にも…

 

こちらの包丁は鏡のようになっており自分の顔が映り込みます。

 

とても綺麗です。

 

 

 

こちらは鏡のようになっている上に、富士山をイメージした模様が入っています。

 

 

こちらは包丁の柄(持ち手)を持ち易くした包丁です。

 

切れ味はもちろん、いろんな包丁が大阪にはあります。

 

 

「包丁なんて、どれも一緒。」

 

と思いの方も多いと思います。

 

しかし、一度いい切れ味の包丁を使ってみて下さい。

 

・食材を切る時の手応え

 

・切った後の食材の断面

 

・食材そのものの味の確保

 

どれも圧倒的に違います。

 

 

一度騙されたと思って、使ってみて下さい。

 

 

最後に余談ではありますが、大阪の包丁専門店に行った時、

 

タムケンさんとスッチーさんと出会いました。

 

 

たまたまテレビの取材に、はちあいました。

 

また、外国の方もたくさんいました。

 

包丁の注目度が伺える1枚かと思います。