すっかり旅行気分で本来の目的を忘れかけていたが、結婚式なのだった。
初日の夕方、新郎さんのご実家におじゃました。
結婚式の前日にぞろぞろ押しかけて迷惑な・・・私ならそう思うが、押しかけたわけではなく呼ばれたのである。
石垣島の結婚式では、3日3晩親戚や友達を招いて飲んで騒いでお祝いするらしい。
県民ショーなどにも出たらしい魚のてんぷら、かなり分厚いマグロのお刺身、そして手前が牛汁である。
「ヤギ汁」なんて看板も街で見かけたが、牛汁はお祝い事や盆正月などに食べる料理らしく、中にはグロテスクなモツがたくさん・・・私はすみませんが苦手
披露宴で踊りたかったのに余興に入れなかった・・・と悔しそうなおじさまが沖縄の踊りを披露してくれたりして和やかに過ごした。
そして翌日
結婚式~
沖縄の衣装が素敵だったー
さて、沖縄の披露宴は驚きの連続である。
まず、受付では席順表を配らない。
みんな自分の席がどこだと書かれた札をなぜか持ってきているようである・・いつもらったんだろう??
誰が来ているかとかあの人は会社の人なのね・・とか席順表で見て分かるのに、配られないから誰がなにやらよく分からない。
そして、こちらでは新郎新婦に近い席に会社関係や友人が座り、一番遠い席に親戚が座るのだが、沖縄では逆である。
余興のステージに近い方がいい席だと思っているのでは・・・と勝手に想像する。
というのも、披露宴はほぼ余興で成り立っているのだ。
ずーっと途切れず余興が続く。
席順表も料理メニューも名前の札さえもないが、余興プログラムは置いてある
なぜかお客は乾杯の前からビールを飲み始めている・・そして長いあいさつと乾杯の後、一番の余興でまず新郎母がバックダンサーを引き連れて登場
完璧な沖縄メイクをほどこしたプロの踊り手まで出場。
余興に出たがる人がたくさんいるから呼ばなくてもいい気がするのに・・。
勝手なイメージで三味線をかき鳴らして陽気に踊る感じを想像していたが、ほとんどが日本舞踊のように扇子を持ってゆったりした踊りなのだった。
そして子供が踊ったり歌ったりすると、「花金」という紙に包んだお金がどんどん投げられる。
中にはお札を飛ばす人も・・・後で子供たちが分けてもらっていた。
新郎新婦がお色直しで出てくると、キャンドルサービス・ケーキカット・花束贈呈・・いろいろまとめてやる。
初めて見た芸能人みたいな巨大ケーキ
新郎新婦が主役というより余興が主という感じで、新郎新婦の席はどちらかというと前ではなく後ろなのでは・・という気がしてきた。
今回の披露宴は150人くらいだったと思うが、沖縄にするとかなり少ない人数でおとなしい披露宴だったらしい。
お祝儀も一万円という人が多いらしく、引出物もお菓子のみ。
料理も1人ずつのコースではなく、テーブルが中華料理のような回転テーブルになっていて自分でとって食べるのだ。
ビールはオリオンビール
最後にエンドロールが流れて、新郎新婦の写真なども映されている最中だというのにもう退場しだす、きままな沖縄県民達。
なんだか変わっていたけど面白い披露宴でした。