ネアンデルタール人 ヒトと混血の可能性 ゲノムを解析 yahoo!毎日新聞からです。
生物の進化を解明していくことは難しいでしょうね。研究者たちはとてもやりがいがあるでしょうね。
今生きている生物たちは皆、個体個体に遺伝的に進化の過程で起きた突然変異のようなものを受け継いでいるのですよね。遺伝的に身体に受け継がれて備わっている働きや機能、力を発揮させられる状態に保つ事が生命を維持しやすくすることに気付くと素晴らしいですね。
地上で生活する脊椎動物に限っていうと、体内に骨による神経圧迫が無い状態にする事が最重要ですね。
遺伝的に強い子孫を遺す為には、似た遺伝子を受け継いでいるような他の個体との子孫を残すよりは、より違った遺伝子を受け継いでいる個体との子孫を残す方が良いことは、本能的に受け継いでいるので、ネアンデルタール人とヒトの混血の可能性もあるのでしょうね。
その反対に、遺伝的に近い種に対しては攻撃ということもあるのですけどね。現在生き残っている種は他の近い種を滅ぼしてきたので生き残っているという説もありますからね。
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ネアンデルタール人 ヒトと混血の可能性 ゲノムを解析
5月7日3時1分配信 毎日新聞
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人類の進化
ヒトと、ヒトに最も近い種で絶滅したネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を独米などの研究チームが比較した結果、過去に一部が混血し、ヒトにもネアンデルタール人に由来する遺伝子が残っている可能性があることが分かった。チームが7日発行の米科学誌サイエンスに発表した。【斎藤広子】
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独マックスプランク進化人類学研究所などの研究チームは、クロアチアで出土した約3万8000年前のネアンデルタール人3体の骨の化石の細胞核からDNAを取り出し、ゲノムを解析。アフリカ南部▽同西部▽パプアニューギニア▽中国▽フランスのヒト5人のゲノムと比較した。その結果、アフリカ人を除く3人の方がネアンデルタール人のゲノムと一致する率がわずかに高かった。チームは、アフリカで誕生したヒトの一部が8万年前以降にアフリカを離れた後、ユーラシア大陸に広がる前に中東近辺でネアンデルタール人と混血した可能性があると指摘。「ヒトの遺伝子の1~4%はネアンデルタール人に由来している可能性がある」と推測している。
これまでヒトの細胞内のミトコンドリアDNAの分析などから、ヒトの祖先はアフリカで15万~20万年前に誕生して以降、絶滅した他種と混血しないまま、ユーラシア大陸を経て全世界に広まったという「アフリカ単一起源説」が主流だった。一方、ネアンデルタール人については、ヒトと共存する時期があったことや、両者の交流を示唆する石器が発見されていることから、混血の可能性も指摘されていた。
◇ことば・ネアンデルタール人
ヒトと共通の祖先から50万年前以降に分かれた、ヒトに最も近い種。出土した化石の研究から、約40万~3万年前にヨーロッパから西アジア一帯にかけて分布したとされる。1856年にドイツのネアンデル谷の洞窟(どうくつ)で初めて骨格の化石が発見された。
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