同性愛の男性と異性愛の女性は脳が似ている? NATIONAL GEOGRAPHICからです。
男らしい男の人、女らしい女の人、女らしい男の人、男らしい女の人といった人間性は妊娠中の母体のホルモンバランスの影響からなるはずですが、この記事にはでてきませんね。そういう仕組みがDNAに備わっているので、遺伝的ともいえますし、母体のホルモンという環境要因ともいえるようですが。
その他にも成長過程でもなんらかの影響を受けるとも思いますね。
生まれ持った遺伝的なものを最も良い状態で発揮できるように正統カイロプラクティックChiropracticを適期的に受け続けるのが最も良い選択だと思います。
<転載開始>
ナショナルジオグラフィック ニュース
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同性愛の男性と異性愛の女性は脳が似ている?
James Owen
for National Geographic News
June 16, 2008
男性、女性それぞれの同性愛者の脳は、その反対の性の脳と似たような特徴があるという研究結果が発表された。
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スウェーデンのカロリンスカ研究所の神経科学者、イヴァンカ・サヴィック氏の研究チームは、同性愛者とその反対の性の異性愛者との間で、脳の物理的構造やサイズのほか、神経連絡の結び付きの強さにも類似性があることを発見した。過去の研究では、同性愛者と異性愛者の間で性行動に関する脳の活動に差があることが報告されていたが、今回の研究は脳のネットワークにも違いがあることを示している。
同性愛者と異性愛者を含む男女90人を調査したところ、脳の活動と構造の両方について違いが観察された。研究チームは血流をグラフに表す方法で脳内の神経活動を測定した。ボランティアの男女は外部の刺激がない安静な状態で脳のスキャンを受けた。研究チームが特に注目したのは、能の中でも感情の処理や記憶に関連があるとされている扁桃体だった。
調査の結果、異性愛の男性と同性愛の女性はどちらも、同性愛の男性や異性愛の女性よりも、「闘争・逃走反応」への適応力が大きかった。一方、同性愛の男性と異性愛の女性は、異性愛の男性よりも、左右の脳の半球を通じる神経連絡の活動が活発だった。また、性的指向に応じて、左右の脳の対称性にも違いが見られた。研究チームは脳の大きさを調べるために、MRI(核磁気共鳴画像法)や以前の研究データを使用して、左右の脳の半球を比較した。その結果、異性愛の男性と同性愛の女性では、右半球が左半球より若干大きかったが、同性愛の男性と異性愛の女性では左右対称で同じ大きさだった。
カナダのマックマスター大学マイケル・G・デグルート医学部の神経科学者、サンドラ・ウィトルソン氏は、「こういう研究を待っていたの。私の研究と通じるところがあるわ」と話す。同氏の最近の研究では、同性愛の男性は異性愛の男性よりも、脳梁(左右の脳の半球をつなぐ長い線維路)が大きいことがわかった。脳梁や扁桃体のような脳の機能はごく初期段階で発達するため、その特徴は主に遺伝子的に決定されていると考えられる。「こうした違いは学習や環境によって後から生じたものとは考えにくい。性的指向には遺伝子的な要因が大きく関わっている。しかし、環境が100%関係ないとも言い切れない」。今後の研究課題は、脳に見られるこうした違いが行動に影響を与えているのかを見極めることだという。
Image courtesy of National Academy of Sciences, PNAS (copyright 2008)
<転載終了>