現在、億ションの管理人業をやって、はや1カ月。


管理人業をやってたら、実に、ひび様々な出来事があります。


この前の深夜の勤務中に、建物の周りを巡回しようと管理室から外にでたところのお話。


ハーフっぽい居住者様が、血相をかえて、受付にきました。


自分は居住者でカギはもってるんだが、中から内鍵をかけられて中に入れないから、管理人さんに開けてもらいたい、と。


残念ながら、いくら管理人とはいえ、億ションの居住者宅に、そうやすやす入れるわけもありません。


何しろセキュリティがしっかりしすぎてるから。


とりあえず、警備会社へ連絡をとってみますと、警備会社へ電話をするも、その居住者の方は、早くしてくれ!早くしてくれ!と、大慌て。


中には、自分の彼女が倒れているかもしれないんだ!


もともと、メンタルの弱い子なんだ!


だから、早くなんとかしてくれ!


こちらの取り付く島もなく、電話口で、わーわー騒がれて、はた迷惑。


今、警備会社に連絡をとって、鍵を解除できるか尋ねますから。


そう答えるほかないのです。


で、結局、内鍵の場合、いくら警備会社でも、開けることはできないらしく、居住者の希望どおり、警察へ連絡することに。


110番も、そうそう人生でかける電話でもなく、慣れないながらも、とりあえず電話しました。


事件ですか?事故ですか?


こちらは、何ともいいようがなく、とりあえず状況説明。


居住者さんがいうには、建物の中で人が倒れてるかもしれないのだけど、内鍵がかかっていて入れないから何とかしてくれと言われまして。


警察は、その人と居住者さんとの関係は?


いや、そこまで何もいわれていませんが、とりあえず来てくれますか?


わかりました、これから向かわせます。


概ね、そんな会話で、セキュリティの厳しい億ションだから、外で待機しておいてほしいとのこと。


しかし、待てど、暮らせど、15分くらいでしょうか。2人の警官が、ゆっくり歩いてきました。


こちらです!


さっそく、エントランスのセキュリティを解除、さらに管理室を横切ったエレベーターホール前にもセキュリティ扉があり、解除。


ようやくエレベーターについたので、居住者宅へエレベーターの階数を押したが、?


うんとも、すんともエレベーターが動かない。


この日、私が臨時の代務できていたため、よくエレベーターの乗り方がわかっていなかったのです。


エレベーターの階数を押すのと、さらに、自宅の鍵をかざさないとエレベーターが動かないシステムになっていたんですね。


あわてて、マスターキーをかざしてエレベーターを動かし、居住者宅へ。


例の男性が、外から夜中の2時も過ぎているというのに、どんどん扉を叩くわ、出てきてくれ!と、叫んでるわで、近所迷惑も甚だしい。


で、本人がいうとおり、少し外から中の様子を内鍵かかった扉から除くと、薄暗い暗がりの中に、女ものの白いヒールが、きちんと揃えて脱いであるわけです。


居住者男性の話は、まさか、ホントか?!


警察も、まずは臭いをかいで、ガスのにおいはしないな。。。


でも、中にいることは、確かかもしれない。


さて、どうするか?


居住者の男性は、内鍵をきってくれと警察に。


しかし、警察に内鍵をきるものなど、持ち合わせているわけもなく、この場合、鍵屋にあけてもらうか、消防を呼んで切断してもらうか、どちらかになりますね。。。


居住者は、中で、倒れているかもしれないんだぞ!どうするんだ!


私は、法律家なんだ!


場合によっては、民亊で。。。


などと、口走る始末。


しかし、警察を読んでおいて、民亊でって、管理人に民事訴訟でも起こす気なのか?


本当に、そもそも法律家なのか?


などと思いながら、警察と立ち会っていました。


とりあえず、本人が、早く中に入らせろと、警察にせっつく、せっつく。


そこで、警察も何やら無線で、やりとりをしていたのだが、突然、警察が怒りだした。


え?なんだって、今、オレのことを、お前っていったのか!どうぞ。。。


貴様、言葉に気をつけろ!どうぞ。。。


そんな、なぜだか警察どうしで無線で口論になりだして、それを見ていた居住者が、喧嘩は後でしてください!


と、仲裁に入りだすしまつで、まるでコメディそのもの。


結局、しびれをきらした居住者が、自分で消防に通報。


それでも、その不安症の男性居住者が、警察に、こうなったら隣りの家の人のベランダを通って、窓ガラスをかち割って入れないかといいだした。


警察も、しぶしぶ、迷惑そうに、隣人のチャイムを鳴らして、許可を得て入らせてもらおうと頼み込んでる。


そうこうしてると、別の隣人が、さわがしいからと驚いて、出てくる始末で。


それにしても、これだけ大騒ぎをしているというのに、いっこうに中にいる女の気配を感じない。


もしかして、首でもつってるのか、薬でも飲んだか。。。


いやなところに立ち会う羽目になったな。。。


いろんな事が頭によぎってきた。


結局、警察がベランダごしに、ライトをあててみたら、女がようやく光に気づいたらしく起きてきた。


しかも、何ごとですか?などと、すっとぼけて。


思わず、お前、どれだけ他人に迷惑かけてんだよと、何ごとじゃないだろ!


居住者の男性も怒り出した。


え?なに?わたし怖い。。。


うさぎのふわふわの毛皮みたいなガウンをきた、頭の悪そうな女がのたまう。


そうしてると、居住者の男が、ここからは民事ですから!


と、突然、思い立ったように、のたまいだした。


お前、何が民事だよ!バカか、本当に法律家なのか?


嘘だろ。


そう思いつつ、警察にも誰にもお礼の一言もなしに、法律家だと自称いいだした。


警察も、当然、それで引き下がるわけもなく、女と居住者の男性を、いったん別々に職質をしだした。


何があったの?


1時間前に、彼と喧嘩をして。。。


え?1時間前って、ちょうど管理人室に男がきた前後じゃないか。


男は、外に放り出されたのか?


そう思いながら話を聞いてると、ラインで喧嘩して。。。


ラインかよ!


で、ラインでどうした?


ラインで別れ話をしようとしたら、彼があわてだして、あちこちに連絡するぞ!などと、半ば脅してきたという。


彼女は、その言動に、あまりにもバカバカしくなって、携帯をきって、ふて寝をしていたのだというのが真実だった。


本当に、とんだバカっプル。


で、念のため、彼は仕事なにしてるの?と、警察が尋ねると、え?聞いてないんですか。


税理士事務所経営してますが。


それを聞いた皆は、おいおい、普通、税理士を法律家とはいわねーだろ!


税理士は、税務のプロだけど、法律家とはいわねーよ。


警察に、民亊、民亊などとバカの一つ覚えのように唱えていたのだが、そもそも税理士試験に民法すらないのだから、下手をすると、大多数の税理士はの民法の知識は、宅建持ちより劣るレベルと考えてよいのだから。


そうこうしてると、ようやく消防から救急車と、消防隊が5人くらいかけつけてきた。


それを警察が、何ともなかったみたいで、帰ってもらっていいですと説明。


しかし、消防は、消防で、きちんと確認しないと帰れないという。


再び、居住者宅へ赴くと、中からバカップルの二人がもめている声が聞こえてくる。


やはり、あの女、聞こえていたのに、わざと出てこなかったんだなと、警察も私も話していた。


もしかして、DVとかあるのか?


そう思いつつも、警察としても、先ほどの職質で、彼女が彼からは暴力を受けたことはないと聞かされていたので、もう警察もつきあいきれんと帰っていったのだった。


警察と消防の無駄な税金を、自称税理士経営者が、無駄な税金を使った1日だった。


おかげで、私の深夜の仮眠時間も、警察の通報者ということで、こちらまで職質される始末。

おかげで、1時間まるまる奪われて、どれだけ奪えば気がすむんだよ、と眠たさ満載の一日になった。


せめて、お礼の一言くらいいわんかい!


そう思いつつも、自殺とかじゃなくてよかったと、ほっと胸をなでおろしながら居住者宅を警察官と後にした。


そのあと、警察と世間話を交わしながら聴いたところ、どうも、同じマンションに、別にヘヤをもっているらしい。


おそらく、この男、愛人の女をかこっていて、万一、自殺でもされた日には、税理士事務所経営どころじゃなく、新聞沙汰にでもなったらと、あわてたのだろうとの話でした。


あと、居住者の彼、どうも酒臭い臭いもしていたらしく、さすが警察、状況を冷静にみて、酔っ払いの戯言だと、最初から感を働かせていたところも、経験則というやつだったのかもしれません。


民亊、民亊とバカの一つ覚えのようにいった自称税理士なんかより、警察官のほうが、刑法を熟知しているだけに、民亊と刑事の境目なんて、警察の方が詳しいに決まってますからね。