第3話「サイコ・暴発」

日々、増幅する自らのサイコパワーに公助は不安な毎日を送っていた。
「この先いったい、なにが起ころうとしているんだ……」

魔力についての知識を求める公助は、不安を胸に「夢と魔法の国」に足を踏み入れた。

「なんてことだ…カップルだらけだ。」
「どいつもこいつも、いちゃつきやがって」
ラブラブなカップル達に、妬みの気持ちを抑えきれないのであった。

「ハムちゃん、あれに乗りましょ!滝壺に急降下するアトラクションなのよ!」
クラスメートのくり子が言った。
もも子もそれに賛成した。

「僕の隣、誰もいない……」
余計にまわりのカップル達を恨めしく思う公助が、そこにいた。


「楽しかったわね♪アトラクション中に撮影された記念写真が購入出来るシステムなのよ」

「私達が映ってるのは、このモニターね」
くり子が指差した、その先に滝壺へ落ちる公助達の姿があった。

「キャーッ!」
モニターに映る映像を見て悲鳴をあげるくり子ともも子。
そこには、いるはずのない海賊のような男の姿が映し出されていた……

「ここで、事故死した男の霊かなにかじゃなかしら…」
どうやら、もも子達にサイコパワーのことはバレずに済みそうだ。
カップル達への邪な思いから、サイコパワーを暴発させ妄想の彼氏を念写してしまった公助。
すでに、自らの力を制御できなくなっていた…………
エスパーハム第4話「戦慄・サイコパニック」へ続く