元気にRMC(ラーメンクラブ)(大体深夜)のハマクマです。

 

僕はいつも、山岡家では「特製みそ」と決めている。 あの暴力的なまでの脂と濃さがたまらない。

 

だがその日、何を血迷ったか「塩」に浮気心を出した。 魔が差した、としか言いようがない。

 

 

目の前に置かれた塩ラーメン。 スープをすする。

 

・・・味気ない。 僕が求めていたのは、脳髄を揺らすようなパンチ力だ。これじゃない。

 

迷走した俺は、豆板醤を投入する。 ・・・合わない。完全に喧嘩している。

 

ならばと、翌日が休日(かつ誰とも会う予定なし)という免罪符を切り、ニンニクを大量にぶち込んだ。

 

これでどうだ。 一口すする。

 

・・・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ?デレデレ

 

俺が食べているのはラーメンなのか、イタリアンなのか。 ニンニクと塩と油。構成要素は完全にペペロンチーノだ。 RMC(ラーメンクラブ)の部員と共に首を傾げながら麺をすする。 なんとも言えないモヤモヤだけが残った。

 

 

 

 

あれから数週間。 深夜0時。 僕は、再び山岡家の地に降り立った。

 

リベンジだ。 今日こそは、と「特製みそ」のボタンを押す。

 

着丼。 漂ってくるこの強烈な匂い。 これだ。これだけで前回の「イタリアン事件」の記憶が吹き飛んでいく。

 

 

明日の予定は空白。 誰に気兼ねすることなく、ニンニクを投入する。

 

レンゲでスープをすくい、口へ運ぶ。

 

・・・コンマ1秒、世界が止まった。

 

脳が痺れるような旨味。 これこそが山岡家の真骨頂だ。

 

ここからが僕の儀式。 スープをたっぷりと吸わせた海苔を、白飯の上へ。 さらにチャーシュー、ネギを乗せ、口に放り込む。

 

完成だ。 これはもはや一つの独立した料理と言っていい。 やっと俺は、本当の山岡家に帰ってきたんだ。

 

夢中で食らいつき、大満足で店を出る。 冷たい夜風の中で飲む缶コーヒー。 最高の余韻だ。

 

 

 

 

だが、一つ誤算をしていた。

 

数日前、寒空の下で空腹に耐えきれず、スタバで「ショコラなんとか」という新作を流し込んだことを。 冷たく甘い液体によって、僕の胃腸の防衛ラインは既に崩壊寸前だったことを。

 

そこに、深夜の重油のような豚骨スープと大量のニンニク。

 

帰宅後。 僕の腹の中で何が起きたかは想像に難くないだろう。

 

宮殿に座る。

 

モーセが現代に蘇る。

 

教訓:冷え切った身体のすきっ腹に血糖値爆上げスタバのフラペチーノは致命打になりうる。

 

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