予選の模様は放送されなかったので、
私が発表した時の様子をレポします。

対戦は、
第一試合 新書「誰も戦争を教えてくれなかった(古市憲寿)」
        by だじゃくやろう(不明)
     VS
     映画「桐島部活やめるってよ」
        by 佐伯晃浩(俳優 from Tokyo)

第二試合 TVドラマ「マザー」
        by ブルックリンストライク(TVデレクター)
     VS
     アニメ「ワンピース」
        by きゃたろう(若者 from 足立区)

第三試合 特撮TV「帰ってきたウルトラマン」(悪魔と天使の間に...)
        by アダンの実(会社員)
     VS
     小説「グミ・チョコレート・パイン(大槻ケンジ)」
        by カシューム(T大学生 from 宮城)
で行われました。
基本、異種格闘技戦で年寄りVS若者という構図を意図したのだと思います。

私は第3試合、対戦相手は宮城から遠距離バスで
来られたカシュームさん(学生)。

名前を呼ばれてステージに上がり、座ると足が宙に浮く
バーカウンターにある風の椅子に座ったところでマイクを渡され、
UNO(以下、U)さんが、
 「どちらから来られました?」
アダンの実(以下、A)「川崎の会社から直接来ました。」
U「えっ、大丈夫ですか?休みを取られて?」
A「あっ、有給取ってです。」
と、登壇した私の緊張をほぐしてくれました。

試合前、握手してからのじゃんけんで私が負けてカシュームさんが後攻を選択。

U「帰ってきたウルトラマン(1971.4-1972.3)全51話
  家庭的な環境で主人公ウルトラマン郷秀樹の人間的成長を描いた
  作品です。」
(UNOさんが発表前に作品概略を紹介してくれたました。
 うろ覚えなので少し違うかも・・・。)
U「今回は作品全体のですか、それともこの話だけの(評論)ですか?」
A「この話だけです。」
U「では、準備はよろしいでしょうか?」
A「はい。」
椅子から降りてステージに立ちます。
U「バトルスタート」
 カーン(鐘の音です。ベネディクト・カンバーバッチのことではありません。
    うゎ、思いっきりネタバレ、メンゴ)

A「第31話 悪魔と天使の間に。。。
  この作品ご覧になられた方いらしゃいますか?」

逆光の中、会場を見渡すと、パラパラと10数人手があがっていました。
ネタバレで見る楽しみ奪いたくなかったので、熱は少し下がりますが、
原稿どおりに発表することにしました。

A「ウルトラの定型フォ-マットを保ち、
エンターテイメント性を持ちながら、
人間の本質を鋭くえぐった作品。

また、終盤の怪獣格闘シーンおいて、
より強い武器を持つ事が決して自分自身の
安全にはつながらないことも暗示。

1話の中に見事なバランスで複数のテーマを
内在させ、かつ物語としてのエンタテイメント性
を持つ、シリーズの折り返し地点に放送された、
いわゆる11月の傑作集の中最初の1本。

悪魔(宇宙人)-天使(純粋な心を持つ:子供息吹隊長の娘)
だがその間は、、、、。
人間であるというテーマを描いた作品だと思います。

脚本はこれがシリーズ最後となる市川森一。
監督 真船 禎。

子供に変身した宇宙人が伊吹隊長の娘と親交を持ち
ウルトラマンである郷秀樹に近づき心理的に彼を
追い込み孤立させて、卑劣な罠を仕掛けるという、
ヒーローの絶対絶命タイプの話です。

1年前、円谷英二(1970。1.25没)亡き後、
その意志を引き継いだ次世代の若者たちが
到達した1つの頂点。

巧みに構成されたストーリと映像美のコラボで
第2次怪獣ブーム最大の収穫となった作品。

作品は
『人間の子は、人間。天使を夢見させてはいけない。』
という伊吹隊長の言葉の後に映し出される
娘の純真な笑顔にエンディングテ-マが流れて終わります。」

カン、カン、カン(カネの音)

かなり早口でしゃべり、ちょうど2分でした。
450文字くらいにまとめれば2分かなとシミュレーションしましたが、
少し余裕をもって字数を減らしました。

続いてカシュームさんの大槻ケンジの「チョコレートグミパイ」の評論。
若いのに余裕があってすばらしい発表でした。

カシュームさん、ここ見てたら原稿公開してくださーい。

そして発表が終わりステージ上で結果を待ちます。

UNO評
「よくまとまってはいると思います。
しかし、僕はこの作品を見ているからわかりますが、
作品を見ていない人には内容が今ひとつ伝わってこないかもしれない
と思いました。円谷英二、云々は(作品を伝えるという点では)
余計だったかもしれないです。」

そして、UNOさんの判定は、
「どちらも良くて、3つの試合の中で一番迷いましたが、
 うーん、カシュームさん。」

という感じでした。

カシュームさんとは休憩時間中にAKBネタ(彼はあみな推しでした)で
盛り上がり、イベント終了後も夜行バスまで時間があるということだったので、
打ち上げでいろいろ話しました。評論家を目指しているとのことでした。
きっと将来名を上げて、年老いた私の自慢話に登場してくれるかと思います。

以上、予選第3試合の様子でした。

ps.放送を聴き直し一部修正追加しました。(9/4)