心筋症(心臓肥大) | キンクマハムスター『マロ』のブログ

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2020年2月24日、
生後1ヶ月のキンクマハムスターの男の子をお迎えしました。

栗色なので女の子ならマロンにするところ、
男の子なので『マロ』と命名。

はじめてのハムスター飼育の奮闘日記や
マロの癒し・おもしろ写真を載せています♪

こんばんは。

 

前回の記事の続きになります。


先月末、日曜にマロが回復してくれた後、月火にかけて人間の情報も頼りに心筋症(所謂心臓肥大)について調べました。


マロの症状と重なり、調べていてすとんと腑に落ちました。


情報共有できればと思いますが、心筋症について特に情報は必要ないよ、もうよく知ってるよという方は読み飛ばしてくださいね😌

 

🍃


①「心筋症」について 

 

日経メディカル(医療者向け情報サイト)によると、 「心筋症」には、拡張型肥大型拘束型などいくつか種類があり、日常診療で多いのは拡張型と肥大型とのこと。

(参考サイト)


肥大型心筋症」は、心筋が分厚くなることで心臓の中が狭くなり、体に送り出せる血液が少なくなるとのこと。突然死のリスクがあるとのこと。 

 

拡張型心筋症」は、逆に心筋が薄くなり収縮不全により血液を送り出す力が弱くなる。 

胸に水が溜まり呼吸が苦しくなり、次第に体もむくんでくる。 

マロの症状と同じです。

最初は心臓肥大というくらいだから「肥大型」なのだろうと思ってましたが違ったようです。

 

又、人間の場合、横になって眠ると心臓に血液が集まって苦しくなり、夜間、苦しさで眠れなかったり座った状態でしか眠れなかったりするそうです。

マロが動いている時より寝ている時に呼吸が苦しくなる点や、しんどい時に寝方が変わるのと似ていると思いました。

 

後でハムメディアさんのサポート記録を見返させていただいていたら、「拡張型心筋症(いわゆる心臓肥大)」と書かれておられる方がいらっしゃり、肥大型の情報は見つからなかったので改めてマロもそうなのだろうと思いました。 

 

拡張型か肥大型というのは高性能なエコーでしかわからないとの情報もありましたが、レントゲンでは胸に水が溜まっているかどうかがわかるそうですね。

 

そして、調べてみて胸水と肺水腫の違いをはじめてちゃんと知りました。 

「胸水」は、肺の外側に貯まる水。 

「肺水腫」は、肺の中(肺胞)に貯まる水。


(画像お借りしましたm(_ _)m) 

 

水が溜まる理由は先日リンクを貼ったyoutube動画で学びました。


両方合併することもあるようで、この水分によって呼吸が苦しくなるから、利尿薬によって体内の水分量を調整する必要があるのですねぼけー

マロは利尿薬の量が増えてから、翌日にはそれまで1日1回少ししか出ていなかったおしっこが増えて、苦しそうに口を開けて呼吸をすることがなくなりました。

むくみによる体重増加もなくなりました。

利尿剤が効いてくれて本当に感謝で、ホッとしています

 


🍃


②進行の仕方について

 

慢性心不全の緩和ケアについて、日経メディカルさんにこんなことが書かれていました。 

 

非がんの心不全は集中治療を行えばまた復帰することがしばしばあり、これが緩和ケアの導入時期を見極めることを困難にしている。 

(参照サイト:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/cvdprem/blog/satou1/201304/529742.html) 


すとんと腑に落ちました。

マロも同じで、共感しかありません。

 

日本心不全学会/日本循環器学会によるガイドライン「2021年改訂版 循環器疾患における緩和ケアについての提言」にさらに詳しい情報がありました。 

(参照サイト: https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Anzai.pdf) 


(追記)

心不全はこちらです。


(画像お借りしましたm(_ _)m)

(P.10参照) 


同じ機関からの「慢性心不全診療ガイドライン」より。

(参照サイト: https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf)


マロは1度目の食欲減退から治療が始まり(5月末)、その後、8月上旬、下旬と、2度の波を乗り越えてくれました。
波が来る度に体重が約5gずつ減り、その後安定します。

何度も波を迎えながら緩やかに下降している感じです。


また波が来るかもしれませんが、回復できるかもしれないという気持ちは持ってサポートしようと思います。


利尿薬も最期まで続けてよいのだなと思いました。



 

③治療薬について

 

慢性心不全の治療薬は、

・利尿薬

・ベータ遮断薬 

・ACE阻害薬 

・強心薬 

などなどあるのを知りました。

ACE阻害薬とベータ遮断薬という名前は馴染みがありませんでしたが、調べている中で何度も目にしました。 


強心薬=心臓を元気にする

ベータ遮断薬、ACE阻害薬=心臓を休める

こんなイメージのようですね。

 

人間の心不全の治療では、昔は強心薬と利尿薬が使われていましたが予後があまり良くないことがわかり、現在ではACE阻害薬やベータ遮断薬など心臓を休める方のおくすりへ移行したことがいろんなところで書かれていました。(前途リンクのガイドラインにも書いてありました)


強心薬は収縮不全に効き、突然死を防ぐためにも限定的に使用されているとのこと。

ACE阻害薬やベータ遮断薬といった心臓を休めるくすりは、昔は心不全にはNGとされてきましたが今では逆に予後がよいとの見方だと知りました。


ハムスターや他の動物たちはどうなのでしょう? 

まず動物にも使用できるお薬なのか調べてみたら、ACE阻害薬は動物病院のサイトでも使用しているのをちょこちょこ目にしました。ハムスターにも強心薬と一緒に使われている情報を見ました。 

ただ、やはりペットの情報は十分には得られませんね……ハムスターさんのことはよくわかりませんでした。 

 

ここからはわたしの体感の話です。

最初に体調悪化の波がきた時、マロは全身ぐったりとして、目も口も閉ざしてぴくりとも動かないのに心臓だけがばくばくと体全体で鼓動しているような感じでした。

感覚的に「心臓だけでもうそんなに頑張らなくていいよ、マロはもうこんなにぐったりしているよ」と感じました。なんというか、カフェインの摂りすぎの時のような…心臓に体力を取られるような感じに見えました。

その4,5日前から強心薬が倍の量になっていました。もう十分働いている心臓にまたお薬をたくさん与えることに抵抗感がわき、マロがあまり舐めなかったのもあり量を減らしました。その後回復してくれて、強心薬の量にはとても慎重になりました。

その後も1.5倍にしたりと調節していましたが、同じようなことが再びあり、その時からもう量は増やさないと判断しました。



④ちょっと気になったこと


ある動物病院さんのサイトで、「猫の拡張型心筋症」についてこんなことが書かれていました。 

猫の場合、タウリンを体内で生成できないため、タウリン欠乏症が「拡張型心筋症」を引き起こすことがある。 

特にタウリンが必要な場合: 心筋不全の動物

(参照サイト:https://www.kameyama-ah.com/2018/07/29/2524/) 

 

タウリンといえば、魚介類に多く含まれるアミノ酸。 

マロさんには何度かペット用ニボシをあげたことがありましたが、 もう匂いだけで大嫌いなようで避けられていました。 

 

野菜類にはほぼタウリンは含まれていないそうで、他に摂取できるとすれば鶏肉でしょうか。 

 

調べていたら、10年以上も前に同じことを考えていた方がいらっしゃったようで質問サイトに質問をされていました。 

(参照サイト: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1066145075)


拡張型心筋症を患ったハムスターさんのために、タウリンのサプリはないでしょうか?というご質問で、お答えされていた方は獣医さんのようでした。 


この獣医さんによると、 

・タウリン欠乏による心筋症はハムスターにははっきり認められていなかったはずとのこと 

・ハムスター用のサプリは少ないけれど猫用のサプリを少量与えるのはどうかとのこと

・ご自身が飼われているスナネズミの心筋症にはACE阻害薬、利尿剤、気管拡張剤を使用されているとのこと

 

ハムスターさん用で、タウリンが含まれるものがあったりするのかなぁ?とそれくらいの気持ちでわたしも調べていたら、なんと!

最近購入してマロさんがよく食べてくれる、はむすてぃっく(緑黄色野菜ミックス 鶏ささみ入り)に「疲労ケア」としてタウリンが配合されていました😳✨


(画像お借りしました)


この10年の間にハムさん用ごはんも進化していたのですねおねがいラブラブ

 

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長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます😌


ハムスターさんの情報はなかなかなく、他の方々の介護記録にほんとうに支えられてきたので、わたしも情報のひとつになると良いのですが。。


次回から普段のブログに戻ります。


本日もご覧いただき

ありがとうございました😌