満開の梅の香が漂う
今年の春彼岸。
うちのお墓も実家のお墓も
山の上にあるので
今朝は顔を洗う前に
スニーカーの紐をキュッ。
木枯らしの中で芽を出す水仙を横目に
「お早うごぜんすう」
すれ違う山道
誰よりも大きな声で挨拶する倅。
サッカーやらせて良かったと思う瞬間。
「しほさんおすぱらぐ(お久しぶり)」
主人よりも部落に顔が広くなった私。
お墓掃除14年は伊達じゃありんせん。
今年はチューリップを持って
六代目が小学校を無事に卒業した事を
ご先祖様へご報告。
おじいやん、おばあやん、
コウスケが中学生になるよ
また見守ってちょうだいね。
どんぐりの絨毯の上
家族5人と1匹
手を合わせました。
小さかった頃の倅は
お供えの菓子よりも
どんぐり拾いに夢中だったものでした。
春彼岸はポケットに要注意
パンパンに膨れた倅のズボンのポケットから
どんぐりを掻き出してから洗濯機へ放る墓参りの夜分
「どんぐりはご先祖様からの細やかなお土産」
ばあちゃんがそう教えてくれた
遠い日。
じいちゃんよりも、ばあちゃんもよりも、
目線が高くなった倅は
今や立派な水汲み要員。
帰り道では
私の背中にどんぐりを投げつけて
ケタケタ笑う始末。
大きくなりました
憎たらしいぐらいに。
肌寒くも清々しく
穏やかだった今日。
弟にお嫁さんが来てくれたので
私も今年からは
実家の彼岸を気にしなくてもよくなりました。
真田丸がはじまる前にと
お風呂に入った倅の洗濯物
なんとなくポケットを見たら
おや、六代目。
まだまだ可愛いのかもしれない。




