GP+一般的な病気のときの流れ | グルテンなんかに負けるなっ!

GP+一般的な病気のときの流れ

 日本とオーストラリアの医療事情で違うことの一つに、こちらでは体調不良などがある場合、総合病院へいきなりいくことはありません。(もちろん、緊急で行くことは可能です。)まずはGPに行きます。

 GPはGeneral Practitionerを指します。GPは家庭医や一般医と訳されますが、要は、なんでも医です。目が痛くても、足を怪我しても、風邪をひいても、慢性的な腹痛に悩まされていても、とりあえずGPに行きます。そして、GPが血液検査やエコー、X線など簡単な検査を要請し、結果によっては専門医を紹介されます。ちなみに、GPには検査機関は付属されていないので、更なる検査が必要な場合、それぞれの検査機関に出向かなくてはなりません。X線ならX線のところ、エコーならエコーのところ、血液検査なら血液検査のところに行きます。

 

 血液検査ならば予約なしで行って大丈夫ですが、エコーやX線などの場合、予約が必要です。大抵の場合、混んでいるので数日から1週間は待たなくてはいけませんが、どうしてもすぐにやってもらいたい場合、何件か電話するとキャンセルのため空きがあることもあります。ここでの検査結果が次の日、血液検査ならば2日後から3日後くらいにGPに送られるので、X線やエコーなど画像を渡された場合はそれを持参してまたGPに行きます。問題がある場合はGPがここで専門医を紹介してくれます。


 さて。私のGPはオーストラリアに来てから、もう今の先生で6人目くらいです。今の先生は本当に素敵な先生で、この先生にお会いしてからは変えようという気にはなりません。他の先生とどこが違うかというと、なんと言っても優しくて、患者の気持ちになって考えてくれます。

 私が外国人であることを知っているので、何かあると紙に書いて渡してくれます。専門医を紹介するときは、必ず「私はこの先生が良いと思うんだけれど、人それぞれ相性があるのだから、あなたが会ってみて、もしイヤだったら遠慮しないで言って頂だい。別の先生を紹介するわ。」と必ず言ってくれます。


 この言葉を言ってくれる先生は本当にいません。この言葉に彼女の優しさが集約されているといつも感じます。そして、いつも帰るときに週末が近いと「週末でも問題があればいつでも電話を頂だい。電話に出なければ留守番電話にメッセージを残してくれればこちらから電話をするわ。」と言ってくれます。


 私はこちらに来てから健康面ではあまりラッキーではありませんが、このGPに会えたことは本当にラッキーだったと思っています。


 この先生に会うまで、良いGPがなかなかいないな、と感じていたので、たまたま近所に住んでいた息子の保健婦さんに聞いたところ紹介されました。この保健婦さんもとても優しく、外国人の私に対し、親身になって話を聞いてくれる方でした。良い人って良い人を知ってるのですね☆


 もしオーストラリアに住んでいて、自分のGPを信頼できない、またはGPなんて意味がない!と思っていらっしゃる方、色々な人に聞いて見て、良い先生を探してみてください。GPもパブリック・私立とありますが、私も以前は私立にもかかったことがあります。私立だからといって良い訳ではなく、私が会っていた先生は私の目を見て話すなんてことはしてくれませんでした。PCだけを見つめて話していましたね。今の先生はパブリックで、お金を取る気なんてないようで、いつもBulk billにしてくれます。これは保険だけで患者は払わなくて良いというもの。血液検査もBulk billをお願いしてくれるため、今の先生だと血液検査もお金がかかりません。今の先生は患者のためだけに開業している様子です。

 

 私立でも公立でも、自分が信頼できる先生が一番だと思います。風邪をひいたらよい機会だと思って、知り合いが進めているGPに行ってみてはどうでしょうか。