洞爺湖 ミッシェルブラス  この最高のランチは一生忘れない | 世界のフレンチ食べ歩き 日本のレトロ食べ歩き

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基本的に都内のフレンチを食べ歩いていますが、時々地方や海外のフレンチを食べ歩いています。
最近はレトロな喫茶店や定食屋さんにもハマっています

今回は「北海道フレンチグルメツアー」と題し、
前日のランチでモリエールに行き、
そして、ツアーの最後を締めるのがこちらのミシェルブラストーヤジャポンです。

予約は3か月前の1日から。
土曜日のランチタイムだったので、満席になることを予想し、
窓際の席を確保したかったので、3月1日の午前中に電話をして予約をとりました。

さて当日。
札幌を8時過ぎに出発し、レンタカーで途中、定山渓や中山峠を通りながら約2時間半で洞爺湖に到着。
これまでの2週間はずっと雨だったので天気がとても心配だったのですが、
我々の行いが良かったためか(笑)、晴天に恵まれて美しい洞爺湖がくっきりと見渡すことができました。


レストランはホテルの11Fにあります。

 

 

エントランスを入ると、なんとそこはフランスのミシェルブラス本店と同じ内装、
待合室の設えも同じ、見える絶景だけが異なっていたので驚いてしまいました。

 

少々待合室で過ごした後、窓際の席に案内されました。
席からは中島の見える美しい洞爺湖の絶景が眺められ、
あたかも別世界に訪れたような感覚になりました。

 

 

 

 

普段都内のコンクリートジャングルで生活していると、
このように自然の雄大さを目の当たりにすると、とても癒される感じがします。


ランチメニューは2種類あります。どちらも高額です。
ミシェルブラスといえばやはり野菜のガルグイユーや、デザートのクーラン。
この料理を頂きたいので、コースに含まれているか尋ねたところ、
ちょっと高めですがせっかくの機会なので高めのほう選択しました。

今回の料理の内容は以下の通りです。
(内訳はアミューズ3品、前菜、魚料理、肉料理、チーズ、デザートです。)

・コックとムイエット
・セップ茸のアミューズ・ブーシュ
・スプーンに乗った一口サイズのアミューズ・ブーシュ
・現在ではクラシック、若野菜で仕上げたガルグイユー;発芽豆&ハーブ、シモツケソウオイルのレドブール
・この近くで水揚げされたレモングラスオイルでポッシェしたエイ、卵のヴィネグレット、ケッパー&ハーブ、カリフラワーのピューレ
・滝川より鴨の胸肉のロースト;ブイヨンで日を通したオルジュ、レモンのペースト&スパイスを効かせたジュ
・フランス&北海道産のチーズ
・81年オリジナルクーランの解釈をもとに;グレープフルーツの流れる温かいビスキュイクーラン、オーブラックのハチミツのソルベ・食後のデザート

カトラリはミシェルブラス本店の地元ライオールのものが使われています。
このうちナイフだけはオーブラックの伝統に従い、この食事中ずっと使ってくださいという説明がありました。
ライオールでは一本のナイフを生涯使い続けるという伝統があるのだそうです。

 

まずは飲み物です。車で来たのでアルコールは飲みません

 


料理について記載します。
■コックとムイエット

 

 卵の殻にに入ったアミューズ。
 やや濃厚ですが、最初のアミューズとしては最適なものでした。

■セップ茸のアミューズ・ブーシュ

 セップ茸(ポルチーニ)の香りがたっぷりのクラッカーでした。

■スプーンに乗った一口サイズのアミューズ・ブーシュ

 

 スプーンに乗った3種類のアミューズ。一口で頂いてくださいという説明がありました。
 チーズやハーブが効いて、とても楽しめました。

 

■パン

 

バターです

 


■現在ではクラシック、若野菜で仕上げたガルグイユー;発芽豆&ハーブ、シモツケソウオイルのレドブール
 若野菜30~40種類、20~30種類の香草が使われているガルグイユー。

 

 

 これまで食べたガルグイユーで最も美味しかったのは、銀座のル・ジャルダン・デ・サヴールのものでしたが、
 これを軽く超えたように思いました。
 ミシェルブラスでは必須の一品です。

■この近くで水揚げされたレモングラスオイルでポッシェしたエイ、卵のヴィネグレット、ケッパー&ハーブ、カリフラワーのピューレ

 

 

 「ヒラメの用意もありますが・・・」と言われましたが、東京ではエイ(カスベ)を食べる習慣が無く、
 せっかくの機会なのでエイをお願いしました。
 エイはひれの部分を骨の付いたまま蒸し煮にしてあるのでしょう、白身がとても柔らかくクセのない美味しいものでした。

■滝川より鴨の胸肉のロースト;ブイヨンで日を通したオルジュ、レモンのペースト&スパイスを効かせたジュ

 

 

 道内滝川産の鴨の胸肉は旨味たっぷり。ハーブの効いたソースとの相性も良く、とても楽しめました。
 ボリュームが結構あったのですが脂っぽくなかったため問題なく頂くことができました。
 メインと合わせてに登場するのがアリゴー(Aligot)。

 

 

 これはふかしたジャガイモのピューレとチーズを合わせ、少しニンニクを利かせたもので、ライヨールでの定番の付け合わせです。 フランスから輸入したチーズと道内産のジャガイモを使っているので、ジャガイモが異なる分味わいが違うようです。
 あとは日本人向けにニンニクを減らしているそうです。

■フランス&北海道産のチーズ
 ワゴンに乗ってチーズが到着。好きなだけ食べていいとのことでしたので、
 好きなブルーチーズなどを頂きました。

 

 

 

 


■81年オリジナルクーランの解釈をもとに;グレープフルーツの流れる温かいビスキュイクーラン、オーブラックのハチミツのソルベ これもミシェルブラス本店のレシピを引き継いでいる伝統的デザート。
 クッキーの生地のカプセルを割ると、グレープフルーツのソースが流れ出てきました。
 甘さ控えめでとても良かったです。

 

 

 
■食後のデザート
 ずらっと並んだコーンの目の前でアイスクリームを作ってくれる演出。
 5種類のアイスとシャーベットを頂きました。

 


■エスプレッソ
 食後のドリンクはコースには含まれておらず別料金(1000円)でした。
 
 

小菓子です。

 

 

今回は、天気に恵まれたおかげで洞爺湖を眺める絶景で、素晴らしいランチを頂くことができました。
約2時間半が経過するのがあっという間。食事が終わってもここから離れるのが惜しいぐらいでした。

この後、車で千歳空港に向かい、18:00の飛行機に乗り19:30には東京に到着しました。
ほんの数時間前に素晴らしい空間でランチを食べていたなんてなんか夢のよう。
今でもこのランチの余韻がなんとなく残っています。
この最高の時間は一生忘れられないものになりました。


先日アジアベストレストラン50が発表になりましたね。
このうちベスト10のお店に幾つか行きましたが、
個人的にはこちらのミシェルブラスはどれよりも上に位置づくと思います。