札幌 モリエール アラン・シャペル氏が絶賛したモリエール | 世界のフレンチ食べ歩き 日本のレトロ食べ歩き

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基本的に都内のフレンチを食べ歩いていますが、時々地方や海外のフレンチを食べ歩いています。
最近はレトロな喫茶店や定食屋さんにもハマっています

アラン・シャペル氏が絶賛してミシュラン北海道2012年特別版で三つ星レストランに選ばれた「モリエール」
朝の羽田発の飛行機に乗り、新千歳空港→新さっぽろ→円山公園と電車を乗り継ぎ、
地下鉄の円山公園駅を降りて、円山公園の中をのんびり歩いて10分ほど。
こちらのモリエールに到着しました。

歩いているとちょっと鄙びた佇まいのお店が見えてきました。



外観を見る限りは本当にここは3つ星フレンチのお店なのだろうか心配になってしまいましたが、
店内に入ってみると、小ぢんまりとしていますが、とても清潔感のある内装と、
華やかなテーブルウェアに、ここはしっかりした料理が頂けるお店なのだと安心できました。

 


ランチメニューは3種類あります。
素材だけが記載されており、調理方法はお任せとなります。
今回は真ん中の「メニュー モリエール」を選択しました。
使用される素材は以下の通りです。

・牛蒡
・百合根
・グリーンアスパラ
・ホッキ貝
・洋梨・紅茶
・合鴨
・馬鈴薯
・クレームダンジュ

料理について記載します。
■アミューズ
 まず最初のアミューズ。

 黒いお皿に黒い丸いもの。一体これは何だろうと思っていると、
 鱈の身の周りにイカ墨を塗したものという説明がありました。
 鱈のほぐし身の美味しさとイカ墨と柑橘系の組み合わせ。
 なかなか楽しめるアミューズでした。

■スープ
 カップの上にはガーリックトーストが乗り、その中には濃厚なトマトのガスパチョが入っていました。
 そういえば先週のロブションでもガスパチョが出てきましたが、
 どちらも遜色ない美味しさでした。

 

 

パンとバターです

 

 


■前菜1
 内容は百合根とポタージュスープ。
 肉厚で濃厚な味わいの百合根とやや濃い目の味付けのポタージュスープに上には泡がたっぷり乗っています。
 噂では素材が濃厚で美味しいということを聞いていたので、やはり噂通り百合根の美味しさを実感することができました。

 


■前菜2
 道内産のグリーンアスパラガス2本とホワイトアスパラガス1本。これに卵黄のソースをかけて頂きます。
 アスパラガスは都内ではお目にかからないほど太くて大きいもの。
 やはり北海道の自然の豊かさを感じることができます。
 卵黄を少し温めて香りのあるオイルの入ったソースをかけてとても美味しく頂くことができました。

 

 

 

 


■魚料理
 登場したのは見たこともない大きなホッキ貝。殻の蓋を開けるとホッキ貝のリゾットが入っていました。
 こんなに肉厚なホッキ貝は食べたことがありませんし、クリームベースのリゾットとの相性も素晴らしく良かったです。

 

 

 


■口直し
 口直しは洋梨・紅茶のシャーベットでした。リキュールをかけると味わいが変わるのがとても面白かったです。


■肉料理
 合鴨はグリルで提供されました。最初は「こんなにちょっとなの?」と思ってしまいましたが、
 食べ終わった頃に、「お肉のおかわりです。」と言ってまた温かい合鴨を持ってきてもらいました。
 特に下味は付けてないらしいのですが、肉自体が旨みが凝縮されているような感じがしました。
 最後に付け合せで馬鈴薯のグラタンを頂きました。

 


■クレームダンジュ
 やわらかな口当たりのチーズのムースとブルベリーのソース。
 とても美味しかったです。

 

 

 

 

 


最後に小菓子としてメレンゲのお菓子が出てきました。これもなかなかGOODでした。

 

エスプレッソです

 

こちらはハーブティです。


料理は全体的に北海道の食材の中から選りぬきのものが使用されており、
その素材の美味しさを上手に引き出すように調理されていました。
都内でここまで上等な食材を食べられるフレンチは殆どありません。
北の大地の奥深さを実感したような印象です。

札幌までわざわざ食べに行くために旅行の計画を立てる価値のあるお店に間違いありません。