富山 Levo 都内では絶対に食べられない新しい地方のフレンチ | 世界のフレンチ食べ歩き 日本のレトロ食べ歩き

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基本的に都内のフレンチを食べ歩いていますが、時々地方や海外のフレンチを食べ歩いています。
最近はレトロな喫茶店や定食屋さんにもハマっています

金沢で兼六園に行ってみると桜が満開。
旅行を計画した当初ではこの日が開花予定日だったので、
桜をあまり見られないだろうと思っていたのですが、
このところ暖かい日が続いたようで、一気に満開になったようです。
それにしても兼六園と金沢城の桜は美しいです。
さすが日本三大庭園ですね。(ほかは岡山の後楽園、水戸の偕楽園)

 


午前中に兼六園を出発し富山へ。
今回の旅行のメインであるLevo訪問。
「フレンチの固定概念にとらわれず、郷土料理の枠にもはまらない。
 地方料理という新しい食のスタイルを通して、富山の魅力を世界へ。」
というフレーズに惹かれ、
これは都内では食べられないようなフランス料理が出てくるのだろうと期待していました。

お店はリバーリトリート雅樂倶というホテルの中にあります。
美術館のような美しいホテルで、周りに桜が咲いており気分はとても高まってきました。

 


お店の中へのアプローチも幻想的。
なんとなく別世界に来たような感覚になります。


今回は早目に予約していたためか窓際の特等席に案内されました。
外には静かに流れる川が見え、ゆっくりとした時間を過ごすのに最適です。

 


 

カトラリはテーブルの引き出しの中に入っています。北欧のスタイルですね。

 

こちらはおしぼりです。

 

ランチの始まりです。
まずは、富山県産のノンアルコールのスパークリングで乾杯。

 

~prologue~
 一般的にはアミューズと言われるものだと思うのですが、
 これが何皿も続きます。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

~サクラマス/蕪/発酵エキス~
 サクラマスに薄くカットした蕪を載せた軽い口当たりの前菜。
 もちろん食材は富山県産です。

 

 

パンです。


~紅ズワイ蟹/富山葱~
 コロッケのようなものの中にはズワイ蟹が入っていました。

 


~蛍烏賊/菜花/マスタード~
 蛍烏賊は富山の名産です。今の季節からGWぐらいまで楽しめるということです。
 やはり烏賊は鮮度が命。烏賊のハラワタの濃厚さは凄いものでした。

 


~アイナメ/白アスパラ/蕗の薹~
 前菜の後は魚料理。
 アイナメは皮面がパリッと焼けており、爽やかなソースとの組み合わせでした

 

 

 


~むぎやポーク~
 この食材のことを調べてみると、
 北陸の城端町で有名な『むぎや祭り』から名前をもじり、
 大麦を遣っている豚肉ということで「むぎやポーク」と名づけられた。
 とのこと。
 赤身の個所の旨みが多くとても美味しいお肉でした。

 


~シェフからの贈り物~
 イチゴとトマトの口直しのデザートを頂きました。

 


~呉羽梨/山田村の林檎~
 梨と林檎のデザートです。この季節でも梨があるのですね。
 新しい発見でした。

 


~エスプレッソ~




全体的に想定通り富山県の食材が使用された料理でしたが、
都内では絶対に食べられないような鮮度の高いものが、
巧みに調理されていました。
また、新しい素材の組み合わせにも挑戦されており、
見た目の美しさにも最大限こだわっているのもわかりました。
これは確かに郷土料理ではなく地方料理です。
ここまで完成度が高いものが出てくるとは想定しておらず、
かなりのレベルの高さを感じ取ることができました。

サービスの方の親切ですし、雰囲気もいいですし、
地方にも凄いお店があるのだと実感できました。

都内でも他国(フランスなど)でも食べられない、
富山独自のオリジナルフレンチに興味がある方は是非行くべきです
個人的にはアジアベストレストランなどにはこういうお店が選ばれるべきではないかと思います。



【評価】100点 (マイナス要素は全くありません。)
【価格】8000円ぐらい

 

レヴォ (L'evo)
076-467-5550
富山県富山市春日56-2 リバーリトリート雅樂倶内
http://levo.toyama.jp/