レレーア

月が地球に衝突して半数が死に絶えた。
半数は月の残留物が身に宿り、個体差の顕著な生物が大半となり、誰も彼もが自身を理解しようと生涯を捧げた。

他者からの理解、名前も顔も知らない人間の受け売りを紡いできた勝手な価値基準、全てが更地に還った。
一時の安息地、自己だけを見つめられる対話の世界。
心理も宗教も文化も導き手も必要ない。





現実は地続きの連続です。
日常に不満やストレスがあるなら、自分の内側に閉じ籠っていれば良い。
私は現実で堪えきれない事があると、空想世界に意識を向けて逃避癖が付きました。
自分が美しいものだと思った絵を見たとき、音楽を聞いたとき、自分と対話をしているとき。

逃避の仕方がドライブやカラオケ、食べること、飲むこと、当人が好む特定の行為にも当人の色が出るのは極自然な事です。

私はお父様を怒らせて怒らせて、でも殴られるのは嫌だからすぐに逃げる。
でも捕まってしまって、苦痛を強いられる折檻と、度を越した攻撃的な性格こそ他者に害あるものだと教えて躾直されたい。

自分で自分を窘められるのには強い理性が要ります。