十二年ぶりに、ロシア料理店サモワールに言ってきました。
かつて渋谷の松濤の入り口にあり、十二・三年前に三宿に移転した名店。私は、渋谷時代によく通わせてもらっていました。
しかし、三宿に移ってからは、一度行ったきりでした。(このブログでも以前紹介したことがありました。https://ameblo.jp/hamikara/entry-10054575118.html )
久しぶりに、牛肉とキノコの壺焼きや白いビーフストロガノフを食べ、懐かしい味を思い出しました。やはり絶品。
今回は、学生時代は食べなかった子羊の金串焼きも。
ラムチョップを塊で焼き、フランベしてから三人分に切り分けてくれました。
これも美味。
十二年ぶりの店長さんは、私のことを覚えていたものの、初めてみる女性と子どもを連れていたことで、話しかけてよいのか迷っていたとのこと。
お会計の時に、事情を話しました。
十二年前、最後に訪ねた時の妻はもうこの世にいないこと。子どもは、その妻が残してくれたこと。今日一緒にきた女性は、新しい妻であること。
話を聞き、納得した様子の店長さん。
話の途中で、とても悲しげな顔をされていましたが、今の妻と息子が突っつきあって、ロシア料理を食べていた様を思い出したのか、息子に「いいお母さんが来てくれたね。よかったね」と。
そして私には、「いい彼女ができてよかった」。
サモワールを頻繁に訪れていたのは、二十年以上前の学生時代・院生時代。時の彼女とお店に来てみたり、別れて一人で来てみたり、やっと新しい彼女がでにてお店に連れてきたり…いろいろありました。
やっと新しい彼女を連れてきた時に、お会計の時に、「彼女? いい彼女ができてよかったね!」と店長さんが笑顔になったことも。
昨夜の「いい彼女ができてよかった!」は、二十年数前の学生時代を思い出す言葉でした。
彼女というより、妻ですが。
と内心思いつつ、言葉にはしません。
店長さんにとって私は、今も二十数年前の学生のイメージなのだと思うと、それがおかしく、嬉しかったのです。
気持ちが当時に戻りました。
食事中、ややよそよそしくしていた分、最後はお店の素とまで送ってくださり、息子とハイタッチしていた店長さん。
やはり、素敵な方ですし、素敵なお店だと思いました。
東京に出てきて、またお店に近くなったので、お祝いの日に行ってみようと思います。
とてもとても、オススメのお店です。