アメブロの公式ハッシュタグ「空手」で、円形逆突きに関するエントリが一位になっているのを、たまたま目にしました。

円形逆突きには、昔から興味があります。
それを思い出して、ちょっと動画検索をしてしまいました。

↓の芦原会館の指導動画がとてもいいですね。



円形逆突きは、大山倍達が創作したと考えられる、極真・フルコン系空手の基本稽古の一つ。前屈立ちで180度転換しながら受け→逆突きを行う“その場稽古”です。

・・・と、教科書的に説明することはできますが、やはり謎に満ちた基本稽古です。

最初に受け手を下に落とすのは何故か?
受けならば、何故あのような無駄のある軌道を通るのか?
大山倍達は、どこでこの技法を学んだのか? 何かをヒントにしたのか? 完全なる創作なのか?

それらの謎に対する明確な答えを、私はまだ見たことがありません。

しかし・・・

妄想かもしれませんが、無想会・新垣清師範の門下となって一年経って円形逆突きに再会すると、ひとりでに見えてきてしまうものがあります。

もう、病気かもしれません。

私に見えるのは、髪を掴まれて相手の全体重を使った落下で真下に落とされる哀れな男の姿です。
しかもこの男は、起き上がろうとする所をすかさず引き上げられ、立ちながらに首を極められ、首が決まったまま動かされてひっくり返されてしまいます。
そして動けなくなったところを、側面から顎の付け根を強かに拳で突かれてしまうのです。
なんと哀れな運命!

彼には同情を禁じ得ません。

見えます・・・よね?

型の用法で考えれば、平安初段の転換手刀受け(投げ)と、セイシャン(半月)の180度転換しながらの裏拳とされている首極め振り回しの合の子のように見えます。

病気ですかね。

もう、そうとしか見えなくなってきてしまいました。