このフィルムは初めて見ました。
大山倍達自身が披露するピンアン初段、二段の一部のようです。


荒々しいですね。
きれいにカタチを作りに行くのではなく、本気で技を放っているのが、素敵です。

スパンッと飛び出す突きが、やはり凄い。

ピンアン初段(現フルコン系ピンアンそのⅡ)の横蹴りからの背面への手刀回し受けは、無想会の用法に一致する印象。相手を投げています。

連続手刀回し受けの際のやや前傾の立ち方が、『琉球拳法唐手』の船越義珍イラストによく似ています。
そして、この箇所の手刀回し受けは、あまり回しておらず、「投げ」ではなく「打ち」の印象。

いいものを見せていただきました。


教則としてまとめられた、その後のフルコン系のピンアンとは、カタチは同じであるはずですが、趣がまるで異なりますね。