丸山記念病院でCTスキャンを受けたついでに、近くにある岩槻大師に足を運んでみました。

岩槻城の大構(城下町ごと城を囲む土累)の一部をなす台地の端に立つ、真言宗のお寺です。

調べてみると、開基は非常に古く奈良時代末。岩槻でも有数の古刹のようです。我らが太田資正の時代にも存在していたはずですが、残念ながら、資正との絡みの逸話や記録は残されていません。





本堂。
この本堂の下にある、地下八十八ヶ所巡りをしてきました。

真っ暗な回廊を壁を頼りに歩いた先に現れる八十八の仏像。四国八十八ヶ所巡りの各札所のご本尊をかたどったもののようです。

この八十八のご本尊の前にそれぞれ砂袋が敷いてあり、砂袋ひとつひとつの上に立って、「南無大師遍照金剛」(ああ大師様、この世をあまねく照らすダイヤモンドよ、という意味でしょうか)を唱えて進みます。

八十八回も、「南無大師遍照金剛」と唱えていると、自分の声が内から外から響き、ちょっとした瞑想状態に入ります。

不思議な心地よさを感じました。
実に、密教的な時間でした。



空手の月謝を払うために、岩槻大師の裏にある郵便局へ。

その帰りに、岩槻大師の後ろ姿をパシャリ。



台地の端に立つお寺であることが、よくわかります。

ちなみに、岩槻大師は、北を向きに本堂が構える「喜多向き不動」。上の写真は、南から撮ったものになります。



最後は、鮒又さんで鰻重でお昼ご飯。
ちょっと奮発です。



以上、岩槻ミニ史跡散策でした。
 

 
岩槻大師の場所を、地理院地図で、確認しました。↓