ついに見たぞ、映画「黒帯Kuro-obi」、という9年前のエントリに、なにやらアクセスが集中しています。

私のブログへのアクセスは、“一見さん”の場合は、ネット検索から下の3エントリにアクセス、というパターンがほとんど。
日本空手協会の中先生の追い突き分析
剛柔流の久場先生のチンクチ・ガマク解説の紹介
エコノミスト水野和夫氏の著作への批判

他のエントリへのアクセスは、それほどでもありませんでした。

どなたか、いずこかで紹介してくださったのかな?



改めて9年前のこのエントリを読んでみると、映画「黒帯」が空手界に与えた影響の大きさを感じます。

特に、少なくないフルコンタクト空手関係者が、伝統空手に対する見方を変え、自分たちの空手技術見直すキッカケになったはず(統計的には言えませんが)。

中心軸回転で、突き蹴りの連打を放つ技術を空手だと思っていた者にとって、あの直進動作の突きのスピードと威力は、衝撃でした。
そして、衝撃を受けた者は誰しも、自分たちの稽古の延長線上にはあの技術が存在しないことを直感的に悟ることになります。

近年、フルコンタクト空手関係者の武術的身体操作の探究が進み、その成果が様々な形で公開されるようになりました。
その成果は、フルコンタクト空手出身が持つ身体意識や技の理想像の特性により、伝統空手側の探究成果とは性質を異にする部分も見られます。

こうした実り多きフルコンタクト空手家による武術探究を促した契機の一つに、私は映画「黒帯」があったと思います。