今日の日経本紙の「どうする消費増税(上)」は、政治学者の御厨貴氏のインタビュー。

「国の財政状況を考えると増税の機会を逃すのはまずい」

御厨氏が、消費税の増税延期の議論を、選挙対策/ポピュリズムの観点からしか捉えていないのには、ガッカリしました。

クルーグマンらリフレ派経済学者が、財政規律を考えても、増税はマイナス、と主張していることを理解できていないのか。
あるいは、わかっていてポジショントークをしているのか。

もちろん、リフレ派経済学者の主張には、経済学の世界でも異論がありますが、まずは「増税が財政規律を悪化させる」という彼らの逆説的主張を踏まえて議論をしてくれないと。

タイトルは「政策的な議論 不十分」ですが、不十分なのは御厨氏のマクロ経済の勉強の方なんじゃないかな。

財務省レクレベルの経済理解に、政局分析を加えれたものが政治学なら、残念です。