『カラテKOアーティストになる絶対理論』の回し蹴りは、一言で言えば、“骨盤を回転させない回し蹴り”。

成島竜の左ハイ、数見肇のローキックは、実は骨盤を回転させる中心軸の蹴りではない、と川嶋氏は指摘します。

では、どう蹴ればよいのか・・・?
買って読んでください(笑)。
こういういい本は、たくさん売れて欲しいですから。

この、骨盤を回転させない回し蹴り、実は川嶋氏の実演連続写真を見たとき、既視感に襲われました。

なんだろう?
と、自分の記憶を探ってみると、大昔に読んだ新垣清先生の本(『沖縄武道空手の極意』の1か2のどちらか)で、よく似た回し蹴りを見たような気がするのです。

新垣先生は、「空手に逆突き無し」「腰は回さない」をいち早く紹介してくれた、空手の身体操作論(この言葉を空手界に持ち込んだのも新垣先生だったような・・・)の元祖。

昔読んだ記憶なので曖昧ですが、新垣先生は、腰を回す逆突きを否定した余勢をかって、腰を回す回し蹴りは、
「互いに一定の距離を保って技を出し合う競技でしか成立しない技術」
「ただし、ある条件を満たせば武術の動きで回し蹴りを出せる」
「沖縄のかけ試し名人でこの回し蹴りを得意としていた男がいた」
・・・と書いていたような。

フルコンタクト空手ルールへの適用を意識して実演する川嶋氏と、全く意識していない新垣先生で、フォームは結構違っていますが、ある一点はそっくりです。(私の記憶が正しければ、ですが)

『沖縄武道空手の極意』は、1~3を持っていたはず。

久しぶりに開いて、回さない回し蹴りを見比べてみたいなぁ・・・

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