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カラテKOアーティストになる絶対理論 「相対軸」に気づけばこんなに違う! (BUDO-RA B.../東邦出版
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“身体操作”という言葉を胸に、空手のあるべき体の使い方を探求したことがある者ならば、川嶋理論の体系の中に「俺もそれ考えてた!」がいくつかあると思います。でも、「全部わかっていたぜ!」という方は、よほどの研究家か、優れた師に就いた方でない限りいないのではないかと思います。

かつて中途半端に考察したり、試行錯誤したまま、その後すっかり忘れてしまった断片的な体の使い方達。
体系的かつ実践的な川嶋理論の中にそれらのいくつかを見つけ、俄にかつての探求時代のことを思い出してきました。

逆突きは捻らない!腰を回さない!
回転運動ではなくむしろ並進運動で突く!
ボクシングの徳山も実はそうやって突いている!
この並進運動を落下を使ってその場で瞬時に作るのが、型「ナイハンチ」の並み返し!
そしてインパクトの時の腹と脇の締めを作るのが型「サンチン」なのだ!
・・・

2008年頃、盛んに立ち木打ちを繰り返して掴んだ(ような気がしていた)効かせる逆突きのコツ。川嶋氏は、これを全ての技の根底にある4つの基本の身体操作の組み合わせで、見事に理論化しています。

川嶋理論の逆突きの時の《前の結合》は、サンチン突きの時の腰・腹の在り方そのものですが、《結合》という概念を持ち出して一般化している所が、本当に素晴らしいと思います。
「理から入れば上達早し」の「理」がそこにあります。

かつての自分の探索は、ここまでの体系化には全く至らなかったものの、でも試していた方向性や気づきは、まんざら見当違いではなかったな。と、自画自賛。

断片のまま終わってしまったかつての探求を、川嶋理論の体系を骨組みにして、再度思い出してみようかな。

それにしても、検証用に、自宅にマキワラが欲しい!