浜松に向かう新幹線にて、川嶋祐『カラテKOアーティストになる絶対理論』を読んでいます。

カラテKOアーティストになる絶対理論 「相対軸」に気づけばこんなに違う! (BUDO-RA B.../東邦出版
¥1,944 Amazon.co.jp


すごい本です。

伝統空手で少し前から始まっていた武術的な身体操作導入による組手革命。

フルコンタクト空手の世界でも、ついに同じような革命が起きそうです。

伝統空手の月井新先生の理論を参考にしつつ、フルコンタクト空手ではそのままでは使えないことを真正面から受け止め、更なる工夫を加えているのが、川嶋氏のすごいところです。

特に、《結合》が、目からウロコでした。
昔、桧垣源之助先生に、平安四段の貫手分解で真下に崩される経験をしました。
自由組手を行う合気道時代に、自由攻防の中で真似てみましたが、全くうまくいきませんでした。

川嶋氏の《結合》を使うと、確かにうまく行きそうな気がします。

ちなみに、川嶋氏の言う「相対軸」は、新垣清先生が昔から言ってきた「不安定の安定」とものと同じです。

過去に色々な先生が説明してきたものですので、川嶋理論が有名になれば「※※先生が昔から言ってきたことをさも自分が発見したかのように言うな」と批判が出るかもしれません。

川嶋氏のオリジナリティは、「不安定の安定 」をフルコンタクト空手競技で使えるレベルにまで応用レベルに持っていっていることです。

フルコンタクト空手しかやっていない者には、新垣先生の本よりも、川嶋氏の本の方が自分の組手に取り込みやすいでしょう。

そうした意味で、川嶋氏のこの本は、武術的な身体操作をフルコンタクト空手に取り込みたいと思っていた人には福音となるもの。

この本の内容は、フルコンタクト空手の新しいスタンダードになりますね。きっと。